詩篇1

1:1幸いな人
    それは、有罪者のアドバイスで動かない
    罪人の道に残らない
    高慢な人の席に座らない
1:2 なぜなら、ヤハウェのトーラーを喜ぶ
    昼も夜もトーラーをざわめく
1:3 アー!その人は流れる水のそばに植えた木のよう
    定めた時にその実がなる
    その葉は枯れない
    その人がすること、すべてが成功する
1:4 有罪者は違う
    風が散らすきりわらのよう
1:5 そう!裁きの時に残らない有罪者のよう
    義人の集会に罪人は入れない
1:6 義人の道はヤハウェに知られている
     罪人の道は滅びる

【訳注】
1:1 「動かない」、「残らない」 よく「歩かない」、「立たない」と訳されますが、原語の意味範囲の中で4~5節と平行していることをより明確にした。
1:2 「主のトーラー」 原文の一般三人称の代名詞を「主」と明確にしました。
1:3 「アー!」。ヘブル語の詩に談話的な転回をよく表すBe動詞にあたる「היה」がある。
1:3 「定めた時に」 直訳「彼の時」。彼とは木のこととしてとらえています。
1:4 「風」 ヘブル語「רוּחַ」。(一般的な)霊や聖霊様の事も表すことばです。

【談話釈義】
談話パターン
X型:2~3節 喜び=実り、ざわめく=流れる水
X型:1~5節 罪人=罪人、義人=義人
X型:2~5節 植えた=集会、実=裁き、枯れない葉=枯れたきりわら
進行型:1節 歩く→立つ→座る
平行型:1節、4~5節 動く=散らす、立つ=残る、座る=集会

談話分析表(行ごとの話題・内容・前の行との関係や文法的なコメント)
1a 人 幸いである -
1b 1aの人 動かない 形容+否定形
1c 1aの人 残らない 延長+否定形
1d 1aの人 座らない 延長+否定形
2a 1aの人 喜ぶ 形容+肯定形
2b 1aの人 ざわめく 延長+肯定形
3* アー! 擬音・感嘆詞
3a 1aの人 植えられる 延長+受け身
3b 1aの人 実る 延長+受け身
3c 1aの人 枯れない 延長+受け身
3d 1aの人 成功する 延長+受け身?
4a (1bの?)罪人 違う -
4b 4aの罪人 散らされる 形容+受け身
5a 4aの罪人 裁かれる 延長+受け身
5b 4aの罪人 入れない 延長+受け身
6a ヤハウェ 知る -
6b ヤハウェ? 滅ぼす 比較

【文法釈義】

【百科事典】
1:2 「トーラー」 直訳:律法、また用語として聖書、特にモーセ5書(創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記)
1:2 「ヤハウェ」 主なる神の名前。

【写本情報】 基本原稿:BHS5

【参考英訳】
1:1The blessed man
    Who does not move on the advice of guilty people
    And in the way of sinners he does not remain
    And in the seat of arrogant people he does not sit
1:2 For in the Torah of Yahweh is his joy
    And in the Lord's Torah will he groan both day and night
1:3 Oh! He will be as a tree planted by channels of water
    Which will produce fruit at its suitable time
    And its leaf will not go dry
    And all which he will do will succeed
1:4 Not so the guilty
    For they are like the chaff scattered by the wind
1:5 Just as guilty people will not remain before the judgement
    Nor sinners in the assembly of the righteous
1:6 For Yahweh knows the ways of the righteous
    But the ways of sinners will perish