ΙΩΑΝΝΟΥ ΕΠΙΣΤΟΛΗ ΠΡΩΤΗ
ヨハネの1つ目の手紙
* (著者と第一読者の関係、またそれによる和訳の特徴) -[異見を持つ学者もあるが、]- ヨハネの1つ目の手紙を書いた著者は新約聖書のヨハネの福音書、1ヨハネ、2ヨハネ、3ヨハネ、黙示録の5つの書物を書いたヨハネであり、イエス様の12弟子のヨハネ、ゼベダイの子、「雷鳴の子」と呼ばれた、十字架にかけられた時からイエス様の母マリアの面倒を見て、後にエペソの教会の張老となる人物であると思われます。著者に関する注意が必要のは、バプテスマのヨハネとは別人である。この書物を受けた第一番の相手は著者の親しい弟子たちです。「我が子」などと何度も呼びます。その大分年上の師範が自分にとって若い弟子に向かって書いている故(先輩から後輩への関係)、日本語訳は呼び捨てだったり、「です・します・してください」よりも「だ・する・しなさい」の方が著者と第一読者の関係を表します。
*(いつ書かれた?) -[異見を持つ学者もあるが、]- 60~65年。(参照:Robinson*, 9章)
1:1 ο ἦν ἀπ ἀρχῆς,
最初からあるもの、
ὃ ἀκηκόαμεν,
(私たちが)聞いたもの、
ὃ ἑωράκαμεν τοῖς ὀφθαλμοῖς ἡμῶν,
(私たちが)<私たちの>目で見たもの、
ὃ ἐθεασάμεθα
(私たちに)確かめた*もの、
*「θεάομαι」は「よく見る、鑑賞する、(人などと)会う、知覚するなどの意味がある」
καὶ αἱ χεῖρες ἡμῶν ἐψηλάφησαν,
そして(私たちが)<私たちの>手で触ったもの、
περὶ τοῦ λόγου τῆς ζωῆς
[そこまでして確信して語りたいテーマは真実である、神様と信者との関係における]「命のことばについて」。
1:2 καὶ ἡ ζωὴ ἐφανερώθη,
この「命」は(僕らに)現れた。
καὶ ἑωράκαμεν
(僕らは)[この命を*]見て{見た} *下記の「永遠の命」を「見て、証し、宣言した」
καὶ μαρτυροῦμεν
<私たちは>証しをし{した}
καὶ ἀπαγγέλλομεν ὑμῖν
<私たちは>あなたたちに宣言した。
τὴν ζωὴν τὴν αἰώνιον
この「永遠の命」を。
ἥτις ἦν πρὸς τὸν πατέρα
この「命」{それ}は父[なる神]とあって{あった}
καὶ ἐφανερώθη ἡμῖν
また僕らに現れた。
1:3 ὃ ἑωράκαμεν καὶ ἀκηκόαμεν ἀπαγγέλλομεν καὶ ὑμῖν,
(僕らが)見て、聞いて、そして<あなたたちに>宣言した
ἵνα καὶ ὑμεῖς κοινωνίαν ἔχητε μεθ ἡμῶν.
理由とは、あなたたちが、[永遠の命における]僕らと「絆」をつなぐ*{交流をもたらす}ため。
*「κοινωνία」は「近い、深い共同体の関係、お互いに対する良い気づかい、一致、共有し、共同に参加などの意味がある」下記も「絆をつなぐ」と訳します。
καὶ ἡ κοινωνία δὲ ἡ ἡμετέρα μετὰ τοῦ πατρὸς καὶ μετὰ τοῦ υἱοῦ αὐτοῦ Ἰησοῦ Χριστοῦ.
この「絆」はまた、僕らの父[なる神]と、御子{彼の子}イエス・キリスト[と、つないでいる。]
1:4 καὶ ταῦτα γράφομεν ἡμεῖς
これらのことを<あなたたちに私たちが>書いた
ἵνα ἡ χαρὰ ἡμῶν ᾖ πεπληρωμένη.
理由は、[あなたたちと私たちが一つになり、][一緒に]{私たち}*の喜びが満ち[溢れ]るため。 *一部の写本「あなたたち」
1:5 Καὶ ἔστιν αὕτη ἡ ἀγγελία ἣν ἀκηκόαμεν ἀπ αὐτοῦ καὶ ἀναγγέλλομεν ὑμῖν,
僕らが父[なる神]{彼}から聞いて{聞いた}、あなたたちに(私たちが)伝えるメッセージとは
ὅτι ὁ θεὸς φῶς ἐστιν καὶ σκοτία ἐν αὐτῷ οὐκ ἔστιν οὐδεμία.
神様は光であり、闇は神様{彼}に全くない。
1:6 Ἐὰν εἴπωμεν ὅτι κοινωνίαν ἔχομεν μετ αὐτοῦ
もし、父[なる神]{彼}と「絆をつないでいる[よ]」*と言いながら{言って}
*「父との関係がある」の方が良いかもしれないけど、上記の「κοινωνία」と同じ言葉を使いたい。
καὶ ἐν τῷ σκότει περιπατῶμεν,
闇の中に歩んでいるのなら
ψευδόμεθα
(私たちは)嘘つきであり{うそをついていて}、
καὶ οὐ ποιοῦμεν τὴν ἀλήθειαν
(私たちは)誤魔化している{正しいことをしていない}[だけだ}。
1:7 ἐὰν δὲ ἐν τῷ φωτὶ περιπατῶμεν ὡς αὐτός ἐστιν ἐν τῷ φωτί,
[しかし、]父[なる神]{彼}が光の中にあるように、(僕らが)光の中に歩んでいると
κοινωνίαν ἔχομεν μετ ἀλλήλων
(私たちは)お互いに絆をつないで{つないでいる}
καὶ τὸ αἷμα Ἰησοῦ τοῦ υἱοῦ αὐτοῦ καθαρίζει ἡμᾶς ἀπὸ πάσης ἁμαρτίας.
御子{彼の子}イエスの血が僕らをすべての罪から清めて[くれる]。
1:8 ἐὰν εἴπωμεν ὅτι ἁμαρτίαν οὐκ ἔχομεν,
もし、(僕らが)、「罪はない」と(私たちが)言うのならば
ἑαυτοὺς πλανῶμεν
(私たちは)騙されている。{自分自身を騙している、}
καὶ ἡ ἀλήθεια οὐκ ἔστιν ἐν ἡμῖν.
信じるはずがない。{私たちの中には真実がない}
1:9 ἐὰν ὁμολογῶμεν τὰς ἁμαρτίας ἡμῶν,
(私たちは)<私たちの>罪を告白すれば
πιστός ἐστιν καὶ δίκαιος
(神様は*)忠実であり、正しい方で
*この「be」動詞「εἰμί」の主語は単数男性名詞ですので、さかのぼると「父」か「イエス」か「神」か。曖昧ですが大きな意味が変わらないため広くとって「神」にします。10節も。
ἵνα ἀφῇ ἡμῖν τὰς ἁμαρτίας
罪について(神様は)僕らを赦す。
καὶ καθαρίσῃ ἡμᾶς ἀπὸ πάσης ἀδικίας.
僕らはすべての不誠実なことから清められる。
1:10 ἐὰν εἴπωμεν ὅτι οὐχ ἡμαρτήκαμεν,
もし、(私たちは)「やっていないよ」{罪を犯していない}と(私たちが)言い[張れば]
ψεύστην ποιοῦμεν αὐτὸν
(私たちは)[「神様{彼}が嘘つきだ」と同じ事を言っているかの様に]{かれを嘘つきとしている}、
καὶ ὁ λόγος αὐτοῦ οὐκ ἔστιν ἐν ἡμῖν.
神様{彼}のことばが僕らの中にはない。
2:1 Τεκνία μου,
僕の[親しい]子供たちよ
ταῦτα γράφω ὑμῖν
これらのことを(私が)あなたたちに書いた
ἵνα μὴ ἁμάρτητε.
理由とは、君たちが罪を犯さないように。
καὶ ἐάν τις ἁμάρτῃ,
しかし、<もし>罪を犯して[しまった時に]
παράκλητον ἔχομεν πρὸς τὸν πατέρα,
僕を含めて、父[なる神]の前で弁護してくれる味方*がいる
*「παράκλητος」は「助け手」や「仲介者」などの意味がある。
Ἰησοῦν Χριστὸν δίκαιον
義なるイエス・キリスト。
2:2 καὶ αὐτὸς ἱλασμός ἐστιν περὶ τῶν ἁμαρτιῶν ἡμῶν,
イエス様{彼}は僕らの罪からの釈放であり、
οὐ περὶ τῶν ἡμετέρων δὲ μόνον
僕らのためだけではなく、
ἀλλὰ καὶ περὶ ὅλου τοῦ κόσμου.
世界の全ての[人の]だめである
2:3 Καὶ ἐν τούτῳ γινώσκομεν ὅτι ἐγνώκαμεν αὐτόν,
イエス様{彼}と結びついていること{を知ったこと}は次のことから(私たちは)確信できる、{わかる}
ἐὰν τὰς ἐντολὰς αὐτοῦ τηρῶμεν.
イエス様{彼}の戒めに従うかどうか。
2:4 ὁ λέγων ὅτι εγνωκα αὐτόν,
「イエス様{彼}と結びついている{を知っっている}よ」と言いながら{を言う人}
καὶ τὰς ἐντολὰς αὐτοῦ μὴ τηρῶν,
イエス様{彼}の戒めに従わない、
ψεύστης ἐστίν,
(そう言う人は)嘘つきだ。
καὶ ἐν τούτῳ ἡ ἀλήθεια οὐκ ἔστιν
そのことばを信じたらいけない。{そのことに真実はない}
2:5 ὃς δ ἂν τηρῇ αὐτοῦ τὸν λόγον,
でも、御言葉{彼の言葉}に従う者は[皆]
ἀληθῶς ἐν τούτῳ ἡ ἀγάπη τοῦ θεοῦ τετελείωται.
本当にそのことを通して神[様]の愛が完成されている。
ἐν τούτῳ γινώσκομεν ὅτι ἐν αὐτῷ ἐσμεν
そのことを通して(私たちは)神様{彼}の中にあると確信できる。{ことが分かる}
2:6 ὁ λέγων ἐν αὐτῷ μένειν
「イエス様{彼}*の中に生き続けている**よ」と言う人は
* ここの「彼」は神様の可能性もあるけど、次の行での歩む行動や上記のイエスの戒めからここで「イエス様」の事を指していると思います。
** 「住む、居残る」
ὀφείλει καθὼς ἐκεῖνος περιεπάτησεν καὶ αὐτὸς οὕτως περιπατεῖν.
イエス様{彼}が歩んだと同じ様に歩むことが<その人の>義務*[なのだ]。
*「ὀφείλω」とは「~に対する債務を追っている」や「~が義務付けられている」「~するべき」の意味がある。
2:7 Ἀγαπητοί,
愛する人たちよ。
οὐκ ἐντολὴν καινὴν γράφω ὑμῖν,
(私は)あなたたちに書いているのは新しい戒めではなく
ἀλλ ἐντολὴν παλαιὰν ἣν εἴχετε ἀπ ἀρχῆς
大昔からある、古い戒めだ。
ἡ ἐντολὴ ἡ παλαιά ἐστιν ὁ λόγος ὃν ἠκούσατε.
(その)古い戒めは、(あなたたちが既に)聞いたことがある言葉だ。
2:8 πάλιν ἐντολὴν καινὴν γράφω ὑμῖν,
(私は)古い戒めを改めてあなたたちに書く。
ὅ ἐστιν ἀληθὲς ἐν αὐτῷ καὶ ἐν ὑμῖν,
この真実がイエス様{彼}にあり、あなたたちにもある
ὅτι ἡ σκοτία παράγεται
「闇が消え去っていっているし
καὶ τὸ φῶς τὸ ἀληθινὸν ἤδη φαίνει.
既に真実の光が照らして[くれて]いる」
2:9 ὁ λέγων ἐν τῷ φωτὶ εἶναι
「私は光の中にいる」と言いながら
καὶ τὸν ἀδελφὸν αὐτοῦ μισῶν
自分の兄弟姉妹を憎む人は
ἐν τῇ σκοτίᾳ ἐστὶν ἕως ἄρτι.
未だに闇の[ただ]中にある。
2:10 ὁ ἀγαπῶν τὸν ἀδελφὸν αὐτοῦ
自分の兄弟姉妹を愛する人は
ἐν τῷ φωτὶ μένει,
光の中に生き続けている。
καὶ σκάνδαλον ἐν αὐτῷ οὐκ ἔστιν
その人の中には突っ込まれるところ*がない。
*「σκάνδαλον」とは「スキャンダル」の語源で、「落とし穴」や「罠」、「誘惑」、「いやな、不快なとこころ」などの意味がある。
2:11 ὁ δὲ μισῶν τὸν ἀδελφὸν αὐτοῦ
自分の兄弟姉妹を憎む人は
ἐν τῇ σκοτίᾳ ἐστὶν
闇の[ただ]中にあるし
καὶ ἐν τῇ σκοτίᾳ περιπατεῖ,
闇の[ただ]中に歩んでいる。
καὶ οὐκ οἶδεν ποῦ ὑπάγει,
その人は自分がどこに向かっているのかを分からない。
ὅτι ἡ σκοτία ἐτύφλωσεν τοὺς ὀφθαλμοὺς αὐτοῦ.
なぜなら、闇がその人の目を見えなくしてしまっているからだ。
2:12 Γράφω ὑμῖν, τεκνία,
僕は子供世代{子供たち}に書く
* 12~14節は聖歌か詩のような書き方されている。
ὅτι ἀφέωνται ὑμῖν αἱ ἁμαρτίαι διὰ τὸ ὄνομα αὐτοῦ.
御名{彼の名前}を通して君たちの(全ての)罪が赦されたから
2:13 γράφω ὑμῖν, πατέρες,
僕は親父世代{父たち}に書く
ὅτι ἐγνώκατε τὸν ἀπ ἀρχῆς.
あなたがたは、はじめからいる御方を知っているから
γράφω ὑμῖν, νεανίσκοι,
僕は次世代{若者たち}に書く
ὅτι νενικήκατε τὸν πονηρόν.
君たちが、悪に打ち勝った*から
* 靴メーカーの「ナイキ」の語源「νίκη」
2:14 ἔγραψα ὑμῖν, παιδία,
僕は幼児世代{幼児たち}に書いた
* 聖歌の2番に来たかのようにまたこどもに戻る。1番で書くが現在形だったに変わって、2番では過去形になっている。
ὅτι ἐγνώκατε τὸν πατέρα.
父[なる神]を知っているから
ἔγραψα ὑμῖν, πατέρες,
僕は親父世代{父たち}に書いた
ὅτι ἐγνώκατε τὸν ἀπ ἀρχῆς.
あなたがたは、はじめからいる御方を知っいるから
ἔγραψα ὑμῖν, νεανίσκοι,
僕は次世代{若者たち}に書いた
ὅτι ἰσχυροί ἐστε
君たちは、釈放されているから
καὶ ὁ λόγος τοῦ θεοῦ ἐν ὑμῖν μένει
神様のことばがあなたたちの中に残り
* 今度、若者に対して三行もあるけど、後の二つはサビの可能性もある
καὶ νενικήκατε τὸν πονηρόν.
あなたたちが悪に打ち勝った。
2:15 Μὴ ἀγαπᾶτε τὸν κόσμον μηδὲ τὰ ἐν τῷ κόσμῳ.
あなたたちは、この世及びこの世にあるものを、愛してはいけない。
ἐάν τις ἀγαπᾷ τὸν κόσμον,
この世を愛する人は
οὐκ ἔστιν ἡ ἀγάπη τοῦ πατρὸς ἐν αὐτῷ
父[なる神]の愛がその人の中にはない。
2:16 ὅτι πᾶν τὸ ἐν τῷ κόσμῳ,
なぜなら、この世にあるものは皆
ἡ ἐπιθυμία τῆς σαρκὸς
本能的な{肉の}欲望、
καὶ ἡ ἐπιθυμία τῶν ὀφθαλμῶν
見比べる妬み、{目の欲望}
καὶ ἡ ἀλαζονεία τοῦ βίου,
人生の高慢。
οὐκ ἔστιν ἐκ τοῦ πατρὸς
父[なる神]からくるものではなく、
ἀλλ ἐκ τοῦ κόσμου ἐστίν.
この世からくるものだ。
2:17 καὶ ὁ κόσμος παράγεται
しかし、この世は消え去っていくし、
καὶ ἡ ἐπιθυμία αὐτοῦ,
その欲望も[そうだ。]
ὁ δὲ ποιῶν τὸ θέλημα τοῦ θεοῦ μένει εἰς τὸν αἰῶνα.
神様の御心をなす人は永遠に生き続ける。
2:18 Παιδία, ἐσχάτη ὥρα ἐστίν,
子供たちよ、最後の時になった。
καὶ καθὼς ἠκούσατε ὅτι ἀντίχριστος ἔρχεται,
あなたたちが聞いていた通りに、反キリストは現れた。{来た}
* 第一世紀の時点で書いているヨハネは反キリストは過去形に「来ました」と言います。
καὶ νῦν ἀντίχριστοι πολλοὶ γεγόνασιν
現在、多くの反キリストはもう現れてしまった。
* 第一世紀の時点で書いているヨハネは複数形で多くいる反キリストは完了形に「現れた」と言います。
ὅθεν γινώσκομεν ὅτι ἐσχάτη ὥρα ἐστίν.
それは、最後の時になったことを、知らせる{(あなたたちが)知る}ためである。
2:19 ἐξ ἡμῶν ἐξῆλθαν,
私たちから、(とある連中が)出て行った。
ἀλλ οὐκ ἦσαν ἐξ ἡμῶν
でも[実は最初から]、私たちの仲間ではなかった。
εἰ γὰρ ἐξ ἡμῶν ἦσαν,
[だって、]私たちの仲間だったら、
μεμενήκεισαν ἂν μεθ ἡμῶν
(彼らは)私たちと居残っていたはずだ。
ἀλλ ἵνα φανερωθῶσιν ὅτι οὐκ εἰσὶν πάντες ἐξ ἡμῶν.
しかし、[彼らが出て行ってくれたことを通して、](彼らは)皆、私たちの仲間ではなかったことが明らかになった。
2:20 καὶ ὑμεῖς χρῖσμα ἔχετε ἀπὸ τοῦ ἁγίου,
あなたたちは聖なる方の油注ぎがあり、
καὶ οἴδατε πάντες.
(あなたたちは)すべて[のこと]を知っている。
2:21 οὐκ ἔγραψα ὑμῖν ὅτι οὐκ οἴδατε τὴν ἀλήθειαν,
あなたたちが真実を知らないから[と言って、]あなたたちに私が書いている訳ではない。
ἀλλ ὅτι οἴδατε αὐτήν,
でもこれらのことは(あなたたち)が知っているのだ。
καὶ ὅτι πᾶν ψεῦδος ἐκ τῆς ἀληθείας οὐκ ἔστιν.
また、嘘つきは皆、本当の仲間ではないからだ。
2:22 Τίς ἐστιν ὁ ψεύστης
嘘つきとはだれだ?
εἰ μὴ ὁ ἀρνούμενος ὅτι Ἰησοῦς οὐκ ἔστιν ὁ Χριστός;
イエス[様]は[旧約聖書に預言された](「油注がれた者)キリスト(」)であることを認めない人ではないか?
οὗτός ἐστιν ὁ ἀντίχριστος,
それらは反キリストである、
ὁ ἀρνούμενος τὸν πατέρα καὶ τὸν υἱόν.
父[なる神]と子[なる神]を認めない人。
2:23 πᾶς ὁ ἀρνούμενος τὸν υἱὸν
子[なる神]を認めない人は皆
οὐδὲ τὸν πατέρα ἔχει
父[なる神][とも関係が]ない。
ὁ ὁμολογῶν τὸν υἱὸν
子[なる神]を告白する人は
καὶ τὸν πατέρα ἔχει.
父[なる神][とも関係が]ある。
2:24 ὑμεῖς ὃ ἠκούσατε ἀπ ἀρχῆς
あなたたちは、はじめから聞いていることを
ἐν ὑμῖν μενέτω
あなたたちの中に残してください。
ἐὰν ἐν ὑμῖν μείνῃ
もしあなたたちの中に残すなら
ὃ ἀπ ἀρχῆς ἠκούσατε,
はじめから聞いた、そのことを、
καὶ ὑμεῖς ἐν τῷ υἱῷ
あなたたちは子[なる神]の中に、
καὶ ἐν τῷ πατρὶ μενεῖτε.
また、父[なる神]の中に残る。
2:25 καὶ αὕτη ἐστὶν ἡ ἐπαγγελία
そして、これは約束です。
ἣν αὐτὸς ἐπηγγείλατο ἡμῖν,
神様{彼}があなたたちに約束したこと。
τὴν ζωὴν τὴν αἰώνιον.
「永遠の命」
2:26 Ταῦτα ἔγραψα ὑμῖν
これらのことをあなたたちに書いたのは、
περὶ τῶν πλανώντων ὑμᾶς.
「あなたたちを騙そうとしている人々について」。
2:27 καὶ ὑμεῖς τὸ χρῖσμα ὃ ἐλάβετε
あなたたちが受けた油注ぎは
ἀπ αὐτοῦ μένει ἐν ὑμῖν,
あなたたちの中に残っている。
καὶ οὐ χρείαν ἔχετε ἵνα τις διδάσκῃ ὑμᾶς
あなたたちはだれかに教えられる必要がない。
ἀλλ ὡς τὸ αὐτοῦ χρῖσμα διδάσκει ὑμᾶς περὶ πάντων,
でもイエス様{彼}の油注ぎはあなたたちにすべてについて教えてくれる。
καὶ ἀληθές ἐστιν
これは本当です。
καὶ οὐκ ἔστιν ψεῦδος,
嘘ではない。
καὶ καθὼς ἐδίδαξεν ὑμᾶς, μένετε ἐν αὐτῷ.
<あなたたちに>(その油注ぎが)教えてくれたことをあなたたちの中に残しなさい。
2:28 Καὶ νῦν, τεκνία,
その上に、今、子よ。
μένετε ἐν αὐτῷ,
イエス様{彼}の中に居残れ。
ἵνα ἐὰν φανερωθῇ σχῶμεν παρρησίαν
イエス様{彼}が現れる時に確信が(私たちが)持たれるように。
καὶ μὴ αἰσχυνθῶμεν ἀπ αὐτοῦ
イエス様{彼}から(私たちが)引き離されることがないように。
ἐν τῇ παρουσίᾳ αὐτοῦ.
イエス様{彼}が来る、その時に。
2:29 ἐὰν εἰδῆτε ὅτι δίκαιός ἐστιν, γινώσκετε
もしあなた<がた>はイエス様が正しいと知っているなら、知っておいてください。
ὅτι καὶ πᾶς ὁ ποιῶν τὴν δικαιοσύνην
正しいことをする人は全て
ἐξ αὐτοῦ γεγέννηται.
イエス様から生まれている。
3:1 ἴδετε
見てください。
ποταπὴν ἀγάπην δέδωκεν ἡμῖν ὁ πατὴρ
父[なる神]が私たちに与えたのはどんな愛なのか。
ἵνα τέκνα θεοῦ κληθῶμεν καὶ ἐσμέν.
神の子と呼ばれている、また[実に]そうであること。
διὰ τοῦτο ὁ κόσμος οὐ γινώσκει ἡμᾶς
この世が、私たちを理解できない{知らない}のは
ὅτι οὐκ ἔγνω αὐτόν.
イエス様{彼}を知らないからだ。
3:2 Ἀγαπητοί,
愛する人たちよ。
νῦν τέκνα θεοῦ ἐσμεν,
今、(私たちは)神様の子供です。
καὶ οὔπω ἐφανερώθη τί ἐσόμεθα.
私たちがなっていく姿は未だに現れていない。
οἴδαμεν
私たちは知っている。
ὅτι ἐὰν φανερωθῇ
(イエス様が)現れた時、
ὅμοιοι αὐτῷ ἐσόμεθα,
私たちはイエス様{彼}と同じ姿になる。
ὅτι ὀψόμεθα αὐτὸν καθώς ἐστιν.
なぜなら、イエス様{彼}の本当の姿を、私たちが見るからだ。
3:3 καὶ πᾶς ὁ ἔχων τὴν ἐλπίδα ταύτην ἐπ αὐτῷ
そして、この様にイエス様{彼}に希望を持つ人は皆
ἁγνίζει ἑαυτὸν καθὼς ἐκεῖνος ἁγνός ἐστιν.
イエス様が清いである様に清くされるのだ。
3:4 Πᾶς ὁ ποιῶν τὴν ἁμαρτίαν
すべての罪を犯す人は
καὶ τὴν ἀνομίαν ποιεῖ,
法[神の律法]に反する行為{無法}*もする。
*「ἀνομία」は「無法」や「放縦」、「不法」、「違法」などの意味があります。
καὶ ἡ ἁμαρτία ἐστὶν ἡ ἀνομία.
[なぜなら、]罪とは法[神の律法]を無視しして行動するこた{無法}だから。
3:5 καὶ οἴδατε
(あなたたちが)知っている[ことを二つ。それは]
ὅτι ἐκεῖνος ἐφανερώθη ἵνα τὰς ἁμαρτίας ἄρῃ,
[一つ、] イエス様が現れて来たのは、罪を(あなたたちから)取り除くため。
καὶ ἁμαρτία ἐν αὐτῷ οὐκ ἔστιν.
[二つ、] イエス様{彼}の中に、罪がないこと。
3:6 πᾶς ὁ ἐν αὐτῷ μένων οὐχ ἁμαρτάνει
イエス様{彼}の中に居残る人は皆、罪を犯さない。
πᾶς ὁ ἁμαρτάνων οὐχ ἑώρακεν αὐτὸν
すべて罪を犯す人は、イエス様{彼}を見たことがなく
οὐδὲ ἔγνωκεν αὐτόν.
イエス様{彼}を知らない。
3:7 Τεκνία, μηδεὶς πλανάτω ὑμᾶς
子供たちよ。誰にも騙されないで。
ὁ ποιῶν τὴν δικαιοσύνην δίκαιός ἐστιν,
正しいことをするものは正しい、
καθὼς ἐκεῖνος δίκαιός ἐστιν
イエス様{彼}が正しいと同じ様に。
3:8 ὁ ποιῶν τὴν ἁμαρτίαν ἐκ τοῦ διαβόλου ἐστίν,
罪を犯す人は悪魔{*中傷者}の仲間だ。
*「διάβολος」とは「デビル」の語源です。言葉の意味としては「中傷者」ですが、聖書では固有名詞で特定の存在を指している様に使われています。
ὅτι ἀπ ἀρχῆς ὁ διάβολος ἁμαρτάνει.
なぜなら、悪魔{中傷者}は、はじめから罪を犯しているからだ。
εἰς τοῦτο ἐφανερώθη ὁ υἱὸς τοῦ θεοῦ,
神様の御子が、このことに現れている、
ἵνα λύσῃ τὰ ἔργα τοῦ διαβόλου.
悪魔{中傷者}の働きを破壊しているからだ。
3:9 Πᾶς ὁ γεγεννημένος ἐκ τοῦ θεοῦ
神様から生まれた人は皆、
ἁμαρτίαν οὐ ποιεῖ,
罪を犯さない。
ὅτι σπέρμα αὐτοῦ ἐν αὐτῷ μένει
なぜなら、神様{彼}の種はその人の中に残り、
καὶ οὐ δύναται ἁμαρτάνειν,
罪を犯すことができない。
ὅτι ἐκ τοῦ θεοῦ γεγέννηται.
なぜなら、神様から生まれているからだ。
3:10 ἐν τούτῳ φανερά ἐστιν τὰ τέκνα τοῦ θεοῦ καὶ τὰ τέκνα τοῦ διαβόλου
神の子か、悪魔{中傷者}の子か、どっちなのかは、これに現れる。
πᾶς ὁ μὴ ποιῶν δικαιοσύνην οὐκ ἔστιν ἐκ τοῦ θεοῦ,
正しいことをしない人は皆、神様の仲間ではない。
καὶ ὁ μὴ ἀγαπῶν τὸν ἀδελφὸν αὐτοῦ.
また兄弟姉妹を愛さない人もそうだ。
3:11 ὅτι αὕτη ἐστὶν ἡ ἀγγελία ἣν ἠκούσατε ἀπ ἀρχῆς,
これは、(あなたたちが)はじめから聞いていたメッセージである。
ἵνα ἀγαπῶμεν ἀλλήλους
「お互いに愛し合うように」
3:12 οὐ καθὼς Κάιν
カインの様にならないで。
*参照:創世記4章
ἐκ τοῦ πονηροῦ ἦν
悪魔{*悪い(やつ)}の仲間で、
*ギリシャ語の表現は「悪の_」で、「_」に「者」を入れることが期待できるけど、新約聖書でこの表現は固有者の特定する言い回しです。
καὶ ἔσφαξεν τὸν ἀδελφὸν αὐτοῦ
自分の弟*{兄弟}を殺した。
* 創世記4:1-2カインは兄で、アベルは弟
καὶ χάριν τίνος ἔσφαξεν αὐτόν;
さて、弟{彼}を何で{何の理由で}殺したのか?
ὅτι τὰ ἔργα αὐτοῦ πονηρὰ ἦν,
カインの行動{働き}は悪かったからだ。
τὰ δὲ τοῦ ἀδελφοῦ αὐτοῦ δίκαια.
また、カイン{彼}の弟の(行動)は正しかったからだ。
3:13 καὶ μὴ θαυμάζετε, ἀδελφοί,
兄弟姉妹よ。驚いてはいけない、
εἰ μισεῖ ὑμᾶς ὁ κόσμος.
この世があなたたちを憎む時。
3:14 ἡμεῖς οἴδαμεν
私たちは知っている。
ὅτι μεταβεβήκαμεν ἐκ τοῦ θανάτου εἰς τὴν ζωήν,
私たちは死から命に移転したこと。
ὅτι ἀγαπῶμεν τοὺς ἀδελφούς
なぜなら、私たちは兄弟姉妹を愛するから。
ὁ μὴ ἀγαπῶν μένει ἐν τῷ θανάτῳ.
愛さない人は死の中に居残っているのです。
3:15 πᾶς ὁ μισῶν τὸν ἀδελφὸν αὐτοῦ ἀνθρωποκτόνος ἐστίν,
自分の兄弟姉妹を憎むひとは皆、殺人鬼だ。
καὶ οἴδατε
知っておいてください。
ὅτι πᾶς ἀνθρωποκτόνος
殺人鬼はすべて
οὐκ ἔχει ζωὴν αἰώνιον ἐν αὐτῷ μένουσαν.
永遠の命はその人の中にが続かない。
3:16 ἐν τούτῳ ἐγνώκαμεν τὴν ἀγάπην,
(私たちは)次のことで愛が分かる。
ὅτι ἐκεῖνος ὑπὲρ ἡμῶν τὴν ψυχὴν αὐτοῦ ἔθηκεν
イエス様{彼}が私たちのために、ご自身の命を惜しまなかった。{置いてくれた}
καὶ ἡμεῖς ὀφείλομεν ὑπὲρ τῶν ἀδελφῶν τὰς ψυχὰς θεῖναι.
私たちも、兄弟姉妹のために命を惜しまないことが義務です。
3:17 ὃς δ ἂν ἔχῃ τὸν βίον τοῦ κόσμου
[例えば]、この世の生活がありながら、
καὶ θεωρῇ τὸν ἀδελφὸν αὐτοῦ χρείαν ἔχοντα
自分の兄弟姉妹に必要があることをみて、
καὶ κλείσῃ τὰ σπλάγχνα αὐτοῦ ἀπ αὐτοῦ,
その兄弟姉妹に対して自分の心*を閉じる人は、
*「」は「腸」や「内面」の意味がある。
πῶς ἡ ἀγάπη τοῦ θεοῦ μένει ἐν αὐτῷ;
一体どのようにして、神の愛がその人に残るだろうか?
3:18 Τεκνία,
子供たちよ。
μὴ ἀγαπῶμεν λόγῳ μηδὲ τῇ γλώσσῃ
(私たちは)言葉や文面だけで愛さないで、
ἀλλὰ ἐν ἔργῳ καὶ ἀληθείᾳ.
むしろ、行動と真実で[愛する。]
3:19 Καὶ ἐν τούτῳ γνωσόμεθα
私たちはこのことを通して次のことを知る。
ὅτι ἐκ τῆς ἀληθείας ἐσμέν,
真実の仲間であり、
καὶ ἔμπροσθεν αὐτοῦ πείσομεν τὴν καρδίαν ἡμῶν
神様{彼}の前で私たちが安心できること。
3:20 ὅτι ἐὰν καταγινώσκῃ ἡμῶν ἡ καρδία,
心が私たちを裁いてくるとき、
ὅτι μείζων ἐστὶν ὁ θεὸς τῆς καρδίας ἡμῶν
神様は私たちの心より偉大であり、
καὶ γινώσκει πάντα.
すべてを知っておられる。
3:21 Ἀγαπητοί,
愛する人たち、
ἐὰν ἡ καρδία ἡμῶν μὴ καταγινώσκῃ,
心が私たちを裁いてこないなら、
παρρησίαν ἔχομεν πρὸς τὸν θεόν,
神様の前で確信をする。
3:22 καὶ ὃ ἐὰν αἰτῶμεν λαμβάνομεν ἀπ αὐτοῦ,
また、私たちが訊くなら、神様{彼}から受けとる。
ὅτι τὰς ἐντολὰς αὐτοῦ τηροῦμεν
なぜなら、神様{彼}の戒めを守り、
καὶ τὰ ἀρεστὰ ἐνώπιον αὐτοῦ ποιοῦμεν.
また、神様{彼}が見て喜ぶものを、私たちがする。
3:23 καὶ αὕτη ἐστὶν ἡ ἐντολὴ αὐτοῦ,
神様{彼}の戒めは次の通り、
ἵνα πιστεύσωμεν τῷ ὀνόματι τοῦ υἱοῦ αὐτοῦ Ἰησοῦ Χριστοῦ
御子{彼の息子}イエス・キリストの御名を、私たちが信じて、
καὶ ἀγαπῶμεν ἀλλήλους,
お互いに愛し合う。
καθὼς ἔδωκεν ἐντολὴν ἡμῖν.
私たちに戒めを与えてくれた通りに。
3:24 καὶ ὁ τηρῶν τὰς ἐντολὰς αὐτοῦ
神様{彼}の戒めに従う人は
ἐν αὐτῷ μένει
神様{彼}の中に生き続ける。
καὶ αὐτὸς ἐν αὐτῷ
また、その人{彼}の中に神様{彼}が生き続ける。
καὶ ἐν τούτῳ γινώσκομεν
そして、私たちは知っていることは
ὅτι μένει ἐν ἡμῖν,
(神様が)私たちの中に生き続けている事、
ἐκ τοῦ πνεύματος οὗ ἡμῖν ἔδωκεν.
(神様が)私たちに与えた霊を通して。
4:1 Ἀγαπητοί,
愛する人たちよ。
μὴ παντὶ πνεύματι πιστεύετε,
どの霊でも信じることはするな。
ἀλλὰ δοκιμάζετε τὰ πνεύματα εἰ ἐκ τοῦ θεοῦ ἐστιν,
むしろ、神様が送り出した霊かどうかを試しなさい。
ὅτι πολλοὶ ψευδοπροφῆται ἐξεληλύθασιν εἰς τὸν κόσμον.
なぜなら、多くの偽預言者は世の中に出て行っているからだ。
4:2 ἐν τούτῳ γινώσκετε τὸ πνεῦμα τοῦ θεοῦ
次のことで、神様の霊であるかを判断して
πᾶν πνεῦμα ὃ ὁμολογεῖ Ἰησοῦν Χριστὸν ἐν σαρκὶ ἐληλυθότα
イエス・キリストが肉体においてきてくださったことを告白するすべての霊は
ἐκ τοῦ θεοῦ ἐστιν,
神様からである。
4:3 καὶ πᾶν πνεῦμα ὃ μὴ ὁμολογεῖ τὸν Ἰησοῦν ἐκ τοῦ θεοῦ οὐκ ἔστιν
イエス様を告白しない霊はすべて、神様の仲間ではない。
καὶ τοῦτό ἐστιν τὸ τοῦ ἀντιχρίστου,
これは、反キリストの仲間である。
ὃ ἀκηκόατε ὅτι ἔρχεται,
[これが]来ることを、(あなたたちは)聞いていた。
καὶ νῦν ἐν τῷ κόσμῳ ἐστὶν ἤδη.
今、[その霊は]すでにこの世にあるのです。
4:4 ὑμεῖς ἐκ τοῦ θεοῦ ἐστε,
あなたたちは神様の仲間である
τεκνία,
子供たちよ
καὶ νενικήκατε αὐτούς,
(反キリストから出た霊、すべて){彼ら}に打ち勝った。
ὅτι μείζων ἐστὶν ὁ ἐν ὑμῖν ἢ ὁ ἐν τῷ κόσμῳ.
なぜなら、あなたたちにおられる方はこの世にいるヤツより勝っている
4:5 αὐτοὶ ἐκ τοῦ κόσμου εἰσίν διὰ τοῦτο
(反キリストから出た霊、すべて){彼ら}はこの世の仲間であることはこのことを通して[分かる]
ἐκ τοῦ κόσμου λαλοῦσιν
この世(の視点)から話す
καὶ ὁ κόσμος αὐτῶν ἀκούει.
そしてこの世は彼らに耳を傾ける{聞く}
4:6 ἡμεῖς ἐκ τοῦ θεοῦ ἐσμεν
私たちは神様の仲間である
ὁ γινώσκων τὸν θεὸν ἀκούει ἡμῶν,
神様を知った人は私たちに耳を傾ける{聞く}
ὃς οὐκ ἔστιν ἐκ τοῦ θεοῦ οὐκ ἀκούει ἡμῶν.
けれど、神様の仲間じゃないのは私たちのいうことを聞かない
ἐκ τούτου γινώσκομεν τὸ πνεῦμα τῆς ἀληθείας καὶ τὸ πνεῦμα τῆς πλάνης.
このことを通して、わたしたちは、良い霊と惑わす霊を判断する
4:7 Ἀγαπητοί,
愛する人たちよ
ἀγαπῶμεν ἀλλήλους,
お互いに愛し合おう
ὅτι ἡ ἀγάπη ἐκ τοῦ θεοῦ ἐστιν,
なぜなら、愛は神様から来るものです
καὶ πᾶς ὁ ἀγαπῶν ἐκ τοῦ θεοῦ γεγέννηται καὶ γινώσκει τὸν θεόν.
愛をする人は皆、神様から生まれていて神様を知っている。
4:8 ὁ μὴ ἀγαπῶν οὐκ ἔγνω τὸν θεόν,
愛をしない人は神様を知らない。
ὅτι ὁ θεὸς ἀγάπη ἐστίν.
なぜなら、神様は愛、そのもの
4:9 ἐν τούτῳ ἐφανερώθη ἡ ἀγάπη τοῦ θεοῦ ἐν ἡμῖν,
このことを通して、私たちの中に神様の愛が現れる
ὅτι τὸν υἱὸν αὐτοῦ τὸν μονογενῆ
唯一の神様の御子が
ἀπέσταλκεν ὁ θεὸς εἰς τὸν κόσμον
神様から、この世に送られた
ἵνα ζήσωμεν δι αὐτοῦ.
そして、わたしたちは、神様の御子{彼}を通して生きる
4:10 ἐν τούτῳ ἐστὶν ἡ ἀγάπη,
このことに愛はある
οὐχ ὅτι ἡμεῖς ἠγαπήκαμεν τὸν θεόν,
私たちが神様を愛したことではなく
ἀλλ ὅτι αὐτὸς ἠγάπησεν ἡμᾶς
むしろ、神様{彼}が私たちを愛したから
καὶ ἀπέστειλεν τὸν υἱὸν αὐτοῦ
そして神様の御子が送られたのは、
ἱλασμὸν περὶ τῶν ἁμαρτιῶν ἡμῶν.
私たちの全ての罪の清めの代価である
4:11 Ἀγαπητοί,
愛する人たち
εἰ οὕτως ὁ θεὸς ἠγάπησεν ἡμᾶς,
もし神様が私たちを愛したなら、
καὶ ἡμεῖς ὀφείλομεν ἀλλήλους ἀγαπᾶν.
私たちはお互いに愛し合う義務がある
4:12 θεὸν οὐδεὶς πώποτε τεθέαται
だれもが、一度でも、神様を見たことがない
ἐὰν ἀγαπῶμεν ἀλλήλους,
もし、私たちが愛し合うなら
ὁ θεὸς ἐν ἡμῖν μένει
神様が私たちの中に生きる
καὶ ἡ ἀγάπη αὐτοῦ ἐν ἡμῖν τετελειωμένη ἐστιν.
神様{彼}の愛が私たちの中に完成される
4:13 Ἐν τούτῳ γινώσκομεν
このことを通して、私たちは知る
ὅτι ἐν αὐτῷ μένομεν
私たちは神様{彼}の中に生きる
καὶ αὐτὸς ἐν ἡμῖν,
また神様{彼}も私たちの中に[生きる]
ὅτι ἐκ τοῦ πνεύματος αὐτοῦ δέδωκεν ἡμῖν.
なぜなら、神様{彼}の御霊から、私たちに与えた
4:14 καὶ ἡμεῖς τεθεάμεθα
私たちは見た
καὶ μαρτυροῦμεν
そして証しをする
ὅτι ὁ πατὴρ ἀπέσταλκεν τὸν υἱὸν σωτῆρα τοῦ κόσμου.
この世を救うために、父[なる神]が御子を送った
4:15 ὃς ἐὰν ὁμολογήσῃ ὅτι Ἰησοῦς ἐστιν ὁ υἱὸς τοῦ θεοῦ,
イエス様が神の子であると告白するなら
ὁ θεὸς ἐν αὐτῷ μένει καὶ αὐτὸς ἐν τῷ θεῷ.
神様がその人の中に生きるし、その人が神様の中に生きる
4:16 καὶ ἡμεῖς ἐγνώκαμεν καὶ πεπιστεύκαμεν τὴν ἀγάπην
私たちは愛を知って信じた
ἣν ἔχει ὁ θεὸς ἐν ἡμῖν.
神様がどのような愛を私たちに持っているかを
Ὁ θεὸς ἀγάπη ἐστίν,
神様は愛、そのもの
καὶ ὁ μένων ἐν τῇ ἀγάπῃ
愛の中に生きる人は
ἐν τῷ θεῷ μένει
神様の中に生きる
καὶ ὁ θεὸς ἐν αὐτῷ μένει.
また神様がその人の中に生きる
4:17 ἐν τούτῳ τετελείωται ἡ ἀγάπη μεθ ἡμῶν,
このことに愛は私たちと完成される
ἵνα παρρησίαν ἔχωμεν ἐν τῇ ἡμέρᾳ τῆς κρίσεως,
裁きの日に備えて勇気を持つために
ὅτι καθὼς ἐκεῖνός ἐστιν καὶ ἡμεῖς ἐσμεν ἐν τῷ κόσμῳ τούτῳ.
なぜなら、イエス様が[天において父なる神の前で大胆で]おられる様に、私たちが[同じ姿で]この世にいる。
4:18 φόβος οὐκ ἔστιν ἐν τῇ ἀγάπῃ,
愛の中には恐れはない
ἀλλ ἡ τελεία ἀγάπη ἔξω βάλλει τὸν φόβον,
完全な愛は恐れを払い出す
ὅτι ὁ φόβος κόλασιν ἔχει,
なぜなら、恐れには罰がある
ὁ δὲ φοβούμενος οὐ τετελείωται ἐν τῇ ἀγάπῃ.
恐れる人は愛の中で完成されていない
4:19 ἡμεῖς ἀγαπῶμεν,
私たちが愛する
ὅτι αὐτὸς πρῶτος ἠγάπησεν ἡμᾶς.
なぜなら、神様{彼}が最初に私たちを愛してくれた
4:20 ἐάν τις εἴπῃ ὅτι Ἀγαπῶ τὸν θεόν, καὶ τὸν ἀδελφὸν αὐτοῦ μισῇ,
神様を愛していると言いながら、兄弟姉妹を憎むなら
ψεύστης ἐστίν
嘘つきだ
ὁ γὰρ μὴ ἀγαπῶν τὸν ἀδελφὸν αὐτοῦ ὃν ἑώρακεν,
だって、見える兄弟姉妹を愛さないなら
τὸν θεὸν ὃν οὐχ ἑώρακεν οὐ δύναται ἀγαπᾶν.
見えない神様を愛せるはずがないのだ
4:21 καὶ ταύτην τὴν ἐντολὴν ἔχομεν ἀπ αὐτοῦ,
これは神様{彼}から私たちへの戒めである
ἵνα ὁ ἀγαπῶν τὸν θεὸν ἀγαπᾷ καὶ τὸν ἀδελφὸν αὐτοῦ.
神様を愛する人は、兄弟姉妹を愛しなさい
5:1 Πᾶς ὁ πιστεύων ὅτι Ἰησοῦς ἐστιν ὁ Χριστὸς ἐκ τοῦ θεοῦ γεγέννηται,
イエス様がキリストであると信じる人は皆、神様から生まれた
καὶ πᾶς ὁ ἀγαπῶν τὸν γεννήσαντα ἀγαπᾷ καὶ τὸν γεγεννημένον ἐξ αὐτοῦ.
親を愛する人は皆、その子供も愛する
5:2 ἐν τούτῳ γινώσκομεν ὅτι ἀγαπῶμεν τὰ τέκνα τοῦ θεοῦ,
このことを通して、神様の子供を愛する事が分かる
ὅταν τὸν θεὸν ἀγαπῶμεν καὶ τὰς ἐντολὰς αὐτοῦ ποιῶμεν.
神様を愛し、神様{彼}の戒めを習慣とする
5:3 αὕτη γάρ ἐστιν ἡ ἀγάπη τοῦ θεοῦ,
神様を愛するとは
ἵνα τὰς ἐντολὰς αὐτοῦ τηρῶμεν
神様{彼}の戒めに従う
καὶ αἱ ἐντολαὶ αὐτοῦ βαρεῖαι οὐκ εἰσίν,
でもね、神様{彼}の戒めは負担にはならない
5:4 ὅτι πᾶν τὸ γεγεννημένον ἐκ τοῦ θεοῦ νικᾷ τὸν κόσμον
神様から生まれた人は皆、この世に打ち勝つ
καὶ αὕτη ἐστὶν ἡ νίκη ἡ νικήσασα τὸν κόσμον,
また、これこそがこの世に打ち勝つ勝利なのだ
ἡ πίστις ἡμῶν.
私たちの信仰
5:5 τίς δέ ἐστιν ὁ νικῶν τὸν κόσμον
この世に勝つのは誰でしょうか?
εἰ μὴ ὁ πιστεύων ὅτι Ἰησοῦς ἐστιν ὁ υἱὸς τοῦ θεοῦ;
イエス様が神様の御子であることを信じる人ではないか?
5:6 Οὗτός ἐστιν ὁ ἐλθὼν δι ὕδατος καὶ αἵματος,
水と血を通して来た人は
Ἰησοῦς Χριστός
キリストと呼ばれるイエス様
οὐκ ἐν τῷ ὕδατι μόνον
[来られたのは]水によりだけではなく
ἀλλ ἐν τῷ ὕδατι καὶ ἐν τῷ αἵματι
水と血により[来られた]
* この「水と血」の解釈は大きく二つに分かれます。
①ヨハネはイエス様が人間となった事
②洗礼(水)と聖餐式(血)を通して、今日も私たちに来る事
καὶ τὸ πνεῦμά ἐστιν τὸ μαρτυροῦν,
また霊によって証しをされる
ὅτι τὸ πνεῦμά ἐστιν ἡ ἀλήθεια.
なぜなら、その霊は真実である
5:7 ὅτι τρεῖς εἰσιν οἱ μαρτυροῦντες,
三つが証しをしてくれる
5:8 τὸ πνεῦμα καὶ τὸ ὕδωρ καὶ τὸ αἷμα,
霊と水と血
καὶ οἱ τρεῖς εἰς τὸ ἕν εἰσιν.
そしてその三つは一つ
5:9 εἰ τὴν μαρτυρίαν τῶν ἀνθρώπων λαμβάνομεν,
(もし私たちが)人の証しを受けるなら
ἡ μαρτυρία τοῦ θεοῦ μείζων ἐστίν,
神様の証しはもっと優れている
ὅτι αὕτη ἐστὶν ἡ μαρτυρία τοῦ θεοῦ,
なぜなら、神様の証しとは
ὅτι μεμαρτύρηκεν περὶ τοῦ υἱοῦ αὐτοῦ.
神様の御子についての証しだから
5:10 ὁ πιστεύων εἰς τὸν υἱὸν τοῦ θεοῦ ἔχει τὴν μαρτυρίαν ἐν ἑαυτῷ
神様の御子に信じる人は自分の中に証しがある
ὁ μὴ πιστεύων τῷ θεῷ ψεύστην πεποίηκεν αὐτόν,
神様を信じない人は神様{彼}を嘘つきとする
ὅτι οὐ πεπίστευκεν εἰς τὴν μαρτυρίαν
なぜなら、証しをしんじない
ἣν μεμαρτύρηκεν ὁ θεὸς περὶ τοῦ υἱοῦ αὐτοῦ.
神様が御子について明かした(証し)
5:11 καὶ αὕτη ἐστὶν ἡ μαρτυρία,
その証しとは
ὅτι ζωὴν αἰώνιον ἔδωκεν ἡμῖν ὁ θεός,
神様が永遠の命をわたしたちに与えてくださった。
καὶ αὕτη ἡ ζωὴ ἐν τῷ υἱῷ αὐτοῦ ἐστιν.
この命は神様の御子の中にある
5:12 ὁ ἔχων τὸν υἱὸν ἔχει τὴν ζωήν
御子がある人は命がある
ὁ μὴ ἔχων τὸν υἱὸν τοῦ θεοῦ τὴν ζωὴν οὐκ ἔχει.
神様の御子がない人は命がない
5:13 Ταῦτα ἔγραψα ὑμῖν
これらのことをあなたたちに書くのは
ἵνα εἰδῆτε ὅτι ζωὴν ἔχετε αἰώνιον,
永遠に命を持っていることを知らせるため
τοῖς πιστεύουσιν εἰς τὸ ὄνομα τοῦ υἱοῦ τοῦ θεοῦ.
神様の御子の名前に信じる人
5:14 καὶ αὕτη ἐστὶν ἡ παρρησία ἣν ἔχομεν πρὸς αὐτόν,
私たちが神様{彼}の前で持つ確信とは
ὅτι ἐάν τι αἰτώμεθα κατὰ τὸ θέλημα αὐτοῦ
もし、神様{彼}の御心にあるものを願うなら
ἀκούει ἡμῶν.
聞いてくださっている
5:15 καὶ ἐὰν οἴδαμεν ὅτι ἀκούει ἡμῶν ὃ ἐὰν αἰτώμεθα,
願ったことを聞いてくださっていることを知るなら
οἴδαμεν ὅτι ἔχομεν τὰ αἰτήματα ἃ ᾐτήκαμεν ἀπ αὐτοῦ.
神様{彼}に願った願いごとを受けたことを知る
5:16 Ἐάν τις ἴδῃ τὸν ἀδελφὸν αὐτοῦ ἁμαρτάνοντα
兄弟姉妹が罪を犯していることを知るなら
ἁμαρτίαν μὴ πρὸς θάνατον,
もしその罪が死に至らないものなら
αἰτήσει,
願いなさい
καὶ δώσει αὐτῷ ζωήν,
その人に命を与えてくださるように
τοῖς ἁμαρτάνουσιν μὴ πρὸς θάνατον.
死に至らない罪であるなら
ἔστιν ἁμαρτία πρὸς θάνατον
死に至る罪がある
οὐ περὶ ἐκείνης λέγω ἵνα ἐρωτήσῃ.
そのことについて話していない
5:17 πᾶσα ἀδικία ἁμαρτία ἐστίν,
すべての不誠実は罪である
καὶ ἔστιν ἁμαρτία οὐ πρὸς θάνατον.
でも、死に至らない罪がある
5:18 Οἴδαμεν ὅτι πᾶς ὁ γεγεννημένος ἐκ τοῦ θεοῦ οὐχ ἁμαρτάνει,
神様から生まれた人は皆、罪を犯さないことを知っている
ἀλλ ὁ γεννηθεὶς ἐκ τοῦ θεοῦ τηρεῖ αὐτόν,
むしろ神様から生まれた人は皆、神様{彼}に従う
καὶ ὁ πονηρὸς οὐχ ἅπτεται αὐτοῦ.
その人に悪魔が触れることができない
5:19 οἴδαμεν ὅτι ἐκ τοῦ θεοῦ ἐσμεν,
私たちは神様の仲間であることを知っている
καὶ ὁ κόσμος ὅλος ἐν τῷ πονηρῷ κεῖται.
またこの世すべては悪魔側にあることを
5:20 οἴδαμεν
わたしたちは知っている
δὲ ὅτι ὁ υἱὸς τοῦ θεοῦ ἥκει,
神様の御子が来たこと
καὶ δέδωκεν ἡμῖν διάνοιαν
知識を与えてくださったこと
ἵνα γινώσκωμεν τὸν ἀληθινόν
その上、私たちは真実を知る
καὶ ἐσμὲν ἐν τῷ ἀληθινῷ,
また、真実の中にいる
ἐν τῷ υἱῷ αὐτοῦ Ἰησοῦ Χριστῷ.
それは、キリストと呼ばれるイエス様、神様の御子の中に
οὗτός ἐστιν ὁ ἀληθινὸς θεὸς καὶ ζωὴ αἰώνιος.
イエス様は本当の神様である、永遠の命である
5:21 Τεκνία,
子供たちよ
φυλάξατε ἑαυτὰ ἀπὸ τῶν εἰδώλων.
偶像から遠ざけなさい