逐次訳について
多くの人から、聖書の日本語訳は難しすぎて分からないと言ったり(共同訳や新改訳)、逆に解釈しすぎて外国の宣教師との訳が違うと言ったり(リビングバイブル)、そのようにしてクレームを良く耳にします。そこで、完全な訳が作れないと思いますが、参考になるものを作ってみたいと思いました。
逐次通訳の現場からの思考
原文に忠実な訳になるように、単語を単位にする固すぎる訳でもなく、思想を単位にする柔らかすぎる訳ではなく、一句一句を単位にして、原語から訳しなおます。一句を単位にして翻訳することによって、原文の意味だけではなく、思想の流れもつかむことを図りたいと思います。これは「Phrase by phrase(PBP)」逐次の思想です。この思考は文面を翻訳する学術的な面というより、翻訳や通訳を仕事にしてきた経験から「逐次通訳」のイメージを基礎にしている。
聖書を構成する作物は、文面として書かれているように伝われてきたものの、多くは口で語ったものを、他者が書き残してくれました。神様の霊感を受けた使徒がまず口頭で伝えたとされているなら、「翻訳」よりも「通訳」の思考が妥当かと思われる部分もある。通訳では、訳する単位が一句一句になることが多い。まだ、パウロの手紙やルカの著作物に適していないかもわかりませんが、とりあえず、ヨハネ文献からやってみます。
注釈・解釈
また、原語を勉強したことにより、正確な解釈ができるように、充分な解説も訳の注釈につけるようにしたいと思います。その解釈は次のように付けます。
*注釈
(原語の文法でわかる)
<原語の単語としてあるけど、和訳的には言わない方が自然と感じる>
[原語には単語としてないけど、追加する方がわかりやすいなどの理由でつけくわえました]
{原語で本当はこうであるけど、日本語的に流れるなどの理由で変えた}
原文・参考文献
新約聖書はギリシャ語の最新版のネスレ・アラン版のテキストに基づくつもりです。
旧約聖書はヘブル語の最新のBHS版のテキストに基づくつもりです。
また、確認するプロセスに、独自に原語から日本語に訳したうえに、参考までに英語のNLT, ESV, NET、また日本語訳、そして様々な注釈資料を参考にします。
まとめ(制限事項・呼びかけ)
最後に、行っておくべきこと。日本人のネイティブでもないし、ギリシア語やヘブライ語の理解は完璧ではない。あくまでも、これは趣味程度にやっています。間違った訳だったり、違和感のある言葉遣いなどは当然出てくるかと思います。その時に、より良いものにするため、改訂のご提案ください。ご意見をお待ちしております。よろしくお願いします。