コイネー・ギリシャ語 アルファ・ベータ

Α α, Β β, Γ γ, Δ δ, Ε ε, Ζ ζ, Η η, Θ θ, Ι ι, Κ κ, Λ λ, Μ μ, Ν ν, Ξ ξ, Ο ο, Π π, Ρ ρ, Σ σ/ς, Τ τ, Υ υ, Φ φ, Χ χ, Ψ ψ, Ω ω

発音は?「エラスムス系」か「現代ギリシャ語」か「古代ギリシャ語」?

現代ギリシャ語では「β」は英語の「B」ではなく「V」の発音するなど、音がずれている。聖書ギリシャ語を勉強するとき、15世紀のギリシャ語学者デジデリウス・エラスムスが考えた発音系を使うことが一般的である。それは、実際の古代ギリシャ語の発音でもなく、現代ギリシャ語でもなく、それぞれの文字や二重母音 (diphthong)に独自の音をもたらしたものにして、学術的に扱いやすいものとなっています。しかし、現代ギリシャ語に比べては硬くて、人工的な発音と指摘して、現代ギリシャ語の発音を進める人もいるし、また実際の古代ギリシャ語の発音を復活しようとする人もいる。このようにいろいろな意見があるため、日本人がコイネ・ギリシャ語を勉強するとき、発音を気にしないで、自分にとって勉強しやすい方でいいと思う。なので、「Χ」は正確にのどの奥から作る必要がなく、「カキクケコ」で問題ない。二重母音についても、難しく考えないで、日本語のように母音を順番にそれぞれ発音してもいい。

上記の文字を覚えたらあと一つだけ、「ハヒフヘホ」の音をつくる「有気記号」がある。頭文字が母音の場合、「」があるとき「ハヒフヘホ」になる。向きが反対の「無気記号」(᾿)の場合は本来の「アイウエオ」のままになる。小さくて見にくいので注意が必要であるが、これだけの違いで違う意味の単語になる。

「ギリシャ」か「ギリシア」?どんなギリシャ語?

どちらもあるようですが、外務省は現代の国に対して「ギリシャ」で統一しています。当ページで「ギリシャ」に統一していきたいと思います。

また、聖書で利用されているのは、現代ギリシャ語でも、古代ギリシャ語でもなく、当時では国際的な「共通ギリシャ語」です。共通と言う言葉は「コイネー」ですので、共通ギリシャ語のことを指して聖書のギリシャ語は「コイネー・ギリシャ語」です。アリストテレスなどのギリシャ哲学者の古代ギリシャ語と比較して、コイネーは母国語じゃない人達が使っていたギリシャ語なので、文法的にわかりやすく、古代ギリシャ語よりも意味を明確にしているのです。その表れとして、動詞の活用が少なくなっていることや、前置詞の利用が多くなります。新約聖書の著者にも、差を感じることができます。ルカの福音書、使徒の働き、ヘブルの手紙は古代風に書かれていて、学者や権威あるものに向けて、レベルの高い文書の表現を使っています。ヨハネの手紙を始め、ヨハネの福音書などは、庶民的なレベルのギリシャ語で書かれています。コイネーの中でも、コイネー(共通語)です。

参考資料

ニューハート新約聖書ギリシア語小辞典

Future outline:

Alphabet with discussion of type of greek and pronunciation (proper nouns, basic conjunctions)

Simple present and future indicative verbs (a bunch of common verbs, negation, yes) << (like Japanese)

Nominal case, article, genders (greeting conversation?)

Adjectives, sentence structure

Using a lexicon/interlinear tools

Genitive case

Accusative case

Dative case (prepositions)

More and more verbal system… (graduating to reader’s edition)

Syntax proper and text criticism (graduating to NA with apparatus)