02: 聖書通論 Bible Overview

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参考資料 https://www.amazon.co.jp/聖書の概説-尾山令仁/dp/4897020484/ 

第一第  旧 約 聖 書

第一章  緒  論

1 キリスト教においては、根本的に重大な問題に対して、どのようなことを前提として主張するか。

神こそ正しい。神様からくる知識は正しい知識という前提です。人間による意見ではなく、全宇宙を作った創造主の意見は絶対的に正しいです。

2 聖書はどのような意味での神の啓示なのか。

神様がご自分の意見を伝えようとする発表です。2ペテロ1:21 「なぜなら、預言は決して人間の意志によってもたらされたのではなく、聖霊に動かされた人たちが、神からのことばを語ったのだからです。」

   第二章  人類の起源・堕落・展開 (創1-11章)

     第一節  天地創造、および人間の創造 (創 1-2章)

1 聖書が一番はじめにしるしていることは何か。

万物が無から、創造主によって創造される話から始まります。

2 神が多くのものを創造された中で、何を創造されることが主目的であったか。

神のかたちに似せて造られた、神の栄光を表すように作りました。イザヤ43:7 「わたしの名で呼ばれるすべての者は、わたしの栄光のために、わたしがこれを創造し、これを形造り、これを造った。」

3 人間は「神のかたち」に似せて造られたと教えられているが、「神のかたち」とは何か。

外見ではなく、エペソ4:24によると「真理に基づく義と聖」。

4 神が人間を造られた時、神は人間に禁止事項を設けられた。それは何を表わしているか。

神様なしでは、善悪を知ることができなくて、神様に頼らなければいけません。

     第二節  人間の堕落と救主についての最初の約束 (創3-5章)

1 人間は、罪に陥った結果、どうなったか。

神様から離れてしまい、永遠の死が定められました。ローマ5:12 「そういうわけで、ちょうどひとりの人によって罪が世界にはいり、罪によって死がはいり、こうして死が全人類に広がったのと同様に、――それというのも全人類が罪を犯したからです。」

2 救主についての最初の預言は、聖書のどこに出てくるか。

創世記3:15 「わたしは、おまえと女との間に、また、おまえの子孫と女の子孫との間に、敵意を置く。彼は、おまえの頭を踏み砕き、おまえは、彼のかかとにかみつく。」

3 カインがアベルを殺したことによって、人類の歴史の流れはどのようになったか。

人間の一致が分裂しました。呪われた文化の中に住むものが別にされた。

     第三節  ノアの洪水と箱舟 (創6-9章)

1 ノアの洪水と箱舟は何を表わしているか。

イエスによる贖いの型として、神に対する反逆が原因のわざわいから神様の計画により、人が救われました。

2 不信仰な人々が洪水によって滅ぼされてしまったにもかかわらず、罪は地上から全く姿を消してはしまわなかった。それでは、神は何のために洪水を起こされたのか。

2ペテロ2:5, 9; また、昔の世界を赦さず、義を宣べ伝えたノアたち八人の者を保護し、不敬虔な世界に洪水を起こされました。... これらのことでわかるように、主は、敬虔な者たちを誘惑から救い出し、不義な者どもを、さばきの日まで、懲罰のもとに置くことを心得ておられるのです。

ヘブル11:7 信仰によって、ノアは、まだ見ていない事がらについて神から警告を受けたとき、恐れかしこんで、その家族の救いのために箱舟を造り、その箱舟によって、世の罪を定め、信仰による義を相続する者となりました。

正義なる神は罪に対して、罰を与えなければ、正義ではありません。洪水の後また罪を起こすことを通してわかることは、ノアとその家族の救いは神様の恵み、信仰によるものです。

     第四節  人間の文化的発展 (創10-11章)

1 バベルの塔の建設は何を表わしているか。

創世記11:3~4 彼らは互いに言った。「さあ、れんがを作ってよく焼こう。」彼らは石の代わりにれんがを用い、粘土の代わりに瀝青を用いた。そのうちに彼らは言うようになった。「さあ、われわれは町を建て、頂が天に届く塔を建て、名をあげよう。われわれが全地に散らされるといけないから。」

3節に新しい建設法が開発されていたことが書いてあります。この科学的な先端技術があれば、人間は神様を超えることができると思いこんだプライドが4節で見れます。現代にも同じく、科学に頼る高慢で神様はいらないという人がたくさんいます。

2 バベルの塔の建設に対して、神はそれをどうされたか。また神はどのようなやり方をされたか。

神様は言葉を混乱させることによって、人間が一致できなくなりました。

   第三章  族長時代 (創12-50章、ヨブ記)

     第一節  アブラハムの生涯 (創12-25章)

1 アブラハムへの神の祝福はどのようなものであったか。

アブラハムに土地、子孫(種=イエス)、祝福が約束されました。この約束は一方的で、無条件です。この祝福を通して、すべての国民に祝福が流されていくことも約束されています。

2 アブラハムの生涯における最大の試練は何か。その試練の目的は何であったか。

神様は自分の子、イサクを生贄としてささげることを仰せられました。この試練を通して、アブラハムの信仰が確かなものとされて、信仰の模範になりました。

ヘブル11:17~19「 信仰によって、アブラハムは、試みられたときイサクをささげました。彼は約束を与えられていましたが、自分のただひとりの子をささげたのです。神はアブラハムに対して、「イサクから出る者があなたの子孫と呼ばれる。」と言われたのですが、彼は、神には人を死者の中からよみがえらせることもできる、と考えました。それで彼は、死者の中からイサクを取り戻したのです。これは型です。」

     第二節  イサクの生涯 (創21-28章)

1 アブラハムの信仰とイサクの信仰のそれぞれの特徴は何か。

アブラハムは神様に語られて信じましたに比べて、イサクは直接語られなくても素直に受け取る信仰も偉大です。アブラハムは信仰によって進む人で、イサクは信仰によって譲る人という風にも言えます。

     第三節  ヤコブの生涯 (創25-46章)

1 エサウとヤコブの相違点について述べよ。

 兄、エサウは猟が好きで毛深くて、父に近くて男の中の男でしたが、弟、ヤコブは料理を作る、ママ好きで毛が薄いでした。エサウはローカルの女性と結婚して、家族を困らせましたが、ヤコブは元の国の親族の家の娘を嫁に迎えました。エサウはいろいろな意味で最初からものをもっていたが、ヤコブはいろいろな形で他人のものを自分のものとします。エサウの子孫はエドムという国民になっていきますが、ヤコブはイスラエルという名前が与えられました。これは、エサウは信仰など受け継ぐべきものを放して、ヤコブを通して約束された種が来ました。

     第四節  ヨセフの生涯 (創37-50章)

1 ヨセフの信仰の特徴は何か。

ヨセフは神様に与えられた夢を持ち続けて、試練が繰り返す中で忠実に仕えて神様の好意を体験します。その試練や大変な出来事、わざとひどい目に合わせることがあっても、このものでも神様は私の益のために用いると宣言できる信仰を持っていました。

2 ヨセフの生涯をとおして教えられることは、どんなことか。

 ヨセフのように、神様に与えられている夢について、あきらめてはいけないのです。時にはそれが遠く感じることはあるかもしれませんが、どんなに辛い状況に置かれても、忠実に仕えるべきです。食物となるみ言葉を蓄えてきた僕を通して、神様は世界中の霊的な植え乾きを持つ今の人を満たしたいと願っています。

     第五節  ヨブの生涯 (ヨブ記)

1 ヨブの苦難は何のためであったのか。

 ヨブとその周りの人を取り扱い、人格を形成しました。また、この人間にとってどうしようもない状況に動く神様の恵みと栄光が表されました。

   第四章 エジプト、および荒野におけるイスラエル

            (出エジプト記-申命記)

     第一節  出エジプト以前のイスラエル (出1-12章)

1 パロのイスラエル民族弱体化政策とはどのようなものであったか。

非常に厳しいものでした。強制労働に加えて、男の子が生まれる度に、殺さないといけない政策が設定されていました。

2 その結果はどうであったか。

神を畏れた助産婦は従わないで、神様がその民を祝福し、その民が多く、強くなりました。また、たくさんの仕事のやり方を覚えるほかに、自分たちの国に出向く意思を起こしました。

3 モーセのふしぎな生いたちについて、簡単に述べよ。

モーセは生まれた時、川に流されてパロの娘のところに来ましたので、パロの家で養子として育てられた。そこで、エジプトの支配人の生活習慣、文化などを学べました。

4 モーセの生涯を三つに大きく区分せよ。

モーセは若い頃、パロの家で育ちました。その後、羊飼いとしてミデヤンにいました。神様の召しを受けて、預言者としてエジプトに帰り、イスラエル人のリーダーとしてエジプトから連れ出し、荒野ですごします。

5 過越の祭の意味は何か。

過ぎ越しという、子羊の血により定められた死から贖われて、奴隷から自由人になる出来事が、イエス様という子羊の十字架で勝ち取った勝利と赦しを鏡のように映していました。

     第二節  出エジプトよりヨルダン川までのイスラエル (出13章-申)

1 荒野においてイスラエルはどのようであったか、簡単に述べよ。

40年間、主が食物を与え、雲の柱で導き、火で守り、戒めを教え、服までだめにならないようにして、エジプト文化の毒抜きをしました。しかし、何度もイスラエルは文句を言い、前に進む道を恐れて、過去の生き方に戻ろうとしました。そこで信仰を持つ民をモーセから新しく建て上げると仰せられた神様に対し、モーセは恵んでくださるように祈った時、神様が赦してくださいました。しかしながら、エジプトから出た世代で約束の地に入ることができたのはヨシュアとカレブだけでした。

     第三節  律 法

1 モーセの十戒の内容とその要約を述べよ

十戒はまさにイエスに言われた大事な二つからできます。最初の4つは神を愛せ、残りの6つは人を愛せの戒めの具体化になります。

1、「わたしは、あなたをエジプトの国、奴隷の家から連れ出した、あなたの神、主である。あなたには、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない。」この戒めはエジプト、奴隷の家からから連れ出したところから入るので恵みによるものだと分かります。恵まれたので他に礼拝すべきものはないです。一つの絶対的、変わらない神です。

2、「あなたは、自分のために、偶像を造ってはならない。上の天にあるものでも、下の地にあるものでも、地の下の水の中にあるものでも、どんな形をも造ってはならない。それらを拝んではならない。それらに仕えてはならない。」神様が定める方法以外には、礼拝してはいけません。

3、「あなたは、あなたの神、主の御名を、みだりに唱えてはならない。」この戒めのポイントは神様の権威を無視することはいけません。祈りと礼拝に主の御名を正義に、正しくとなえるべきですし、主の御名以外を唱えてはいけないことです。その名は「יהוה」、あってあり存在する、息をする生きておられる方です。

4、

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5、「あなたの父母を敬え。あなたの神、主が命じられたとおりに。そうすればあなたは、あなたの神、主が与えられる土地に長く生き、幸いを得る。」前の世代から受け継ぐものは命のみならず、知恵や信仰、経験も継ぎます。そのために小さい子供は「従い」、大人になっても「尊敬」すべきです。

6、「殺してはならない。」肯定的に言い換えると「人々の命は守るべし」なので、「人の命を守る」意味で、この「殺す」に含まれていない類のものがあります。例えば死刑、自衛など。また、意外な人殺しになるものもあります。例えば、自殺、極端(暴飲、暴食、怠惰)、激怒は神様が与えられる命を守らない類のものになります。(参考:マタイ5:22)

7、「姦淫してはならない。」エペソ5:21にあるようにお互いに服従すべきであり、なぜなら結婚関係は神の権威の元でできています。この戒めを破ることは神の権威に対する罪になります。

8、「盗んではならない」盗むとは他の人の所有物を自由な同意なしと取り上げる。所有物に傷をつけたり、壊したりすることも。所有権の対象のものも。被害者が気づかなくても、(支払わない入場料など)盗むことになります。また、加害者の意図は関係ありません(出22:1-17など)。

9、「隣人に関して偽証してはならない。」これは、絶対的に、すべての時、すべての事について、すべての人に対して正直で答えなさいとは言っていません。ラハブが嘘をついて斥候を助けたこと、エジプトの助産婦の嘘など、信仰をもった嘘が聖書の中で褒められています。神様も、1列王記22:22-23に嘘の霊を遣わす場面もあります。しかしながら、サタンこそ「嘘の父」と呼ばれているように、神様は正しくないものを嫌うこともわかります。私たちは、隣人については正しい証言をすべきです。イエスキリストこど忠実な証人です。

10、「あなたの隣人の妻を欲しがってはならない。あなたの隣人の家、畑、男奴隷、女奴隷、牛、ろば、すべてあなたの隣人のものを、欲しがってはならない。」申命記に、二つ違う「欲しがる」単語が出てきます。一つ目、「חָמַד」(ハマッド)はエバがエデンの園の木を見て、感情的に欲しがって「いかにも好ましかった」と思ったと同じ言葉です。もう一つ、「אָוָה」(アヴァ)、もエバが木を見て行為的に欲しがって「慕わしく」思ったと同じ言葉です。また、マルコ10:19にイエスはこの戒めを言い換えます:「『殺してはならない。姦淫してはならない。盗んではならない。偽証を立ててはならない。欺き取ってはならない。父と母を敬え。』」欲望そのものではなく、ほかの人のものに対する欲望です。1コリント12:31、私たちは優れた賜物を(英語KJV訳「covet」)熱心に求めるべきです。

   第五章  ヨシュアと土師時代 (ヨシュア記-ルツ記)

     第一節  ヨシュアによる征服と定住 (ヨシュア記)

l イスラエルのヨルダン渡渉と紅海渡渉とを比較して、類似点と相違点を述べよ。

紅海渡渉は敵からの避難に対して、ヨルダン渡渉は敵に向かって侵入する場面です。どちらの状況にも、道がないところに神様が道を備えて下さり、乾いた地に歩いて渡るという力ある奇跡はイスラエルと全世界に全能の神の証です。

2 ヨシュアに神の軍勢の将が現われたのはどういう意味か。

靴を脱ぐように言われた点と、「主」と呼んだことによって、この方は生まれる前、永遠から存在するイエスの現れではないかと論じることができます。

3 エリコの城はどのようにして陥落したか。

6日、黙って城壁を回りました。7日目は7回回って、7回目に牡羊の角のラッパをならし、それを聞いた全員が叫びました。

4 ヨシュアがカナンの地においておこなったことは何と何か。

戦争をかけて制服することと、イスラエルの民に神様の教えを教えた。

5 神はなぜカナン人絶滅の命令を下されたのか。

カナンの罪の重さです。これは一方的ではなく、イスラエルにも、同じ罪を起こしたら、同じ絶滅が定められました。申命記28:15~68。

6 旧約時代における神の経綸と新約時代における神の経綸との違いを比較せよ。

新約経綸における神の国は地的でなく天的で、一時的でなく永遠的で、民族限りでなく全世界的で、物理的でなく霊的です。

7 カナンの地を十二部族に分配した図を、左にある地図に書きこめめ。

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8 のがれの町とはどういう町で、どのような所に設けられたか。

 事故などで、誤りによって人がなくなれてしまった場合、加害者が逃げ込める町でした。申命記に6つの町が定められました。

    第二節 士師の時代 (士師記、ルツ記)

 1 土師時代においては同じようなことがくりかえされている。そこには同じパターン(型)

 が見られる。どのようなパターンが見られるか。

イスラエルの民が罪を犯し、隣の国に侵略され、神に呼び求めます。神様が士師を建て上げ、戦いで自由を勝ち取ります。次の世代に同じことが起こるというサイクルです。

2 おもな士師の名をあげよ。

オテニエル、エホデ、デボラ、ギデオン、エフタ、サムソン

3 士師時代に現われた異邦人の美しい信仰者とはだれのことか。

ルツはモアブ人でしたが、ダビデそしてイエスの先祖になりました。

   第三節 サムエルの出現(サムエル上1-7章)

1 サムエルはどのような士師であったか。

1サムエル7:13-17

こうしてペリシテ人は征服され、二度とイスラエルの領内に、はいって来なかった。サムエルの生きている間、主の手がペリシテ人を防いでいた。ペリシテ人がイスラエルから奪った町々は、エクロンからガテまで、イスラエルに戻った。イスラエルはペリシテ人の手から、領土を解放した。そのころ、イスラエル人とエモリ人の間には平和があった。サムエルは、一生の間、イスラエルをさばいた。彼は毎年、ベテル、ギルガル、ミツパを巡回し、それらの地でイスラエルをさばき、ラマに帰った。そこに自分の家があったからである。彼はそこでイスラエルをさばいた。彼はまた、そこに主のために一つの祭壇を築いた。

   第六章  統一王国時代(サムエル上8章-列上12章、歴上10章、歴下9章、詩篇、箴言、伝道の書、雅歌)

     第一節  サウルの統治(サムエル上8-31章)

1 サウル王は二つの戦いにおいて神に不従順であった。その二つの戦いとはどの民族との戦いで、その際の神への不従順とは具体的にどのようなことであったか。

ピリシタの人と戦って、自分で生贄をささげた。アマレクの人と戦い、殺すべきよいものを残しました。

2 ダビデとゴリアテの物語を簡単にしるせ。

青年の羊飼いダビデが、神に信頼して、防具や正確な武器ではなく、信仰の宣言と石投げで巨人を倒し、イスラエルを救いました。

3 エンドルの口寄せ女は、ほんとうに死人を呼び出していたのか。それを説明せよ。

1サムエル28:14 サウルは彼女に尋ねた。「どんな様子をしておられるか。」彼女は言った。「年老いた方が上って来られます。外套を着ておられます。」サウルは、その人がサムエルであることがわかって、地にひれ伏して、おじぎをした。

この箇所で、本当に死人を呼び出さなくて、サウルがそうと思った、そう意識したという解釈はできます。

     第二節 ダビデの統治(サムエル下2-24章、歴上10章-歴下9章、詩篇)

l ダビデ王の治世の特徴は何か。

戦争が多くあり、ダビデと戦士が勝利し続けて、国が大きく広がります。

2 ダビデ王の時代のイスラエルの繁栄の基礎は何か。

戦利品をたくさん勝ち取りました。

3 ダビデ王の特徴は何か。

謙遜で礼拝と祈りに力を尽くした、神様の心にかなった人でした。詩篇22のように、キリストのはっきりした啓示を受けて、バテシェバの話に、死の定められた罪を犯しても、神様からの恵みを受けた人です。

4 ダビデ王のおこなった信仰的事業にはどのようなものがあるか。

1歴代誌16より:

16:4 それから、レビ人の中のある者たちを、主の箱の前に仕えさせ、イスラエルの神、主を覚えて感謝し、ほめたたえるようにした。

16:37 彼は、その場所、すなわち、主の契約の箱の前に、アサフとその兄弟たちをとどめておき、毎日の日課として、常に箱の前で仕えさせた。

16:38 オベデ・エドムと彼らの兄弟たちは六十八人いたが、エドトンの子オベデ・エドムとホサを門衛とした。

16:39 祭司ツァドクと彼の兄弟である祭司たちを、ギブオンの高き所にある主の住まいの前におらせ、

16:40 全焼のいけにえを、朝ごと、夕ごとに、絶えず、また、すべて主のイスラエルに命じた律法に書かれているとおりに、全焼のいけにえの壇上で、主にささげさせた。

16:41 彼らとともにヘマン、エドトン、その他、はっきりと名の示された者で、選ばれた者たちを置き、主をほめたたえさせた。「まことに主の恵みは、とこしえまで。」

16:42 ヘマンとエドトンの手には、歌う者たちのためにラッパとシンバルとがあり、また、神の歌に用いる楽器があった。また、エドトンの子らは門にいた。

5 ダビデの生涯には二つの大きな苦難があった。それは何と何によるものか。

ダビデは庶子(詩篇51:5)として家族に拒否(1サムエル16:10)されていました。王になっても、バテシェバとの姦淫によるすぐに死んだ子以外にも、異母姉をレープした息子アムノン、ダビデの複婚によって王家に分派ができて反乱したアブサロムも死なれました。ダビデの生涯は性的な罪から始まり、そして自分の性的な罪、次世代にも性的な罪の繰り返しによる苦難をたくさん体験しました。

第三節  ソロモンの統治(列上1-11章、歴下1-9章、箴言、伝道の書、雅歌)

1 ソロモン王の特徴は何か。

ソロモンは知恵に満ちて、あらゆる国からその知恵を聞くため人が来ました。それにイスラエルはソロモンの知恵によって栄えて、富にも繁栄しました。

2 ソロモン王の治世の特徴は何か。

平和と繁栄の時代でした。

3 ソロモン王の最大の事業は何か。

神殿を建て上げました。

4 ソロモン王の文学(著作)活動にはどのようなものがあるか。

ソロモンは箴言や伝道の書、雅歌、詩篇72、詩篇127など聖書の知恵の文学を書いたとされています。

5 知恵文学とはどのようなものか。

神様の定めに賢く生きるための、具体的な例をもって説明される聖書の書です。

6 ソロモン王ののち、王国が分裂した原因は何か。

ソロモンの息子は前の世代の知恵を拒否し、国民を厳しく治めようとしたことによって、国は二つに分裂しました。

第七章  分裂王国時代 (列上12章-列下25章、歴下10-36章、ヨエル、ヨナ、アモス、ホセア、イザヤ、ミカ、ゼパニヤ、ナホム、エレミヤ、ハバクク、オバデヤ)

第一節  北の王国イスラエル (列上12章-列下17章、ヨナ、アモス、ホセア)

1 北の王国イスラエルの王の多くに対して、次のような言及がなされている。「主の目の前 に悪をおこない、イスラエルに罪を犯させたネバテの子ヤラベアムの罪を離れなかった」(列下14・24、15・9、18、24、28)。この「ヤラベアムの罪」とは具体的に何のことか。

ヤラベアムは北の王国イスラエルに二つの黄金の牛の偶像を立てて、国民に偶像礼拝をさせました。

2 イスラエルにバアル礼拝とアシタロテ礼拝という偶像礼拝を持ちこんできたのはだれか。

士師記2:12-13から、周りの国の人からバアル礼拝、アシタロテ礼拝を受け入れました。のちには、ソロモン王は妻に影響されてアシタロテとモレクを拝むことになります。

3 預言者エリヤの生涯における顕著な出来事を2、3、簡単にしるせ。

エリヤはカラスから食物を受け、油と小麦粉が使われ切れなくなり、その家族の息子が蘇ります。祈った時に雨が降らなくなり、また祈った時神様は炎で答えて雨を降らせました。ホレブ山で神様が前を通りました。最後に、エリヤは火の馬車で天に連れていかれました。

4 ヨナ書の書かれた根本目的は何か。

神様の使命から逃げることができません。神様の計画は成し遂げられます。ヨナの印を見せたイエス様も、杯を取り除くことは許されませんでした。愛なる神様はすべての国に悔い改める機会を与えて、それの応答するものは救われます。

5 アモス書の中心メッセージは何か。

社会的に弱い立場の人に対して、誠実に扱わないといけません。富を何よりも優先するという罪を注意しました。

6 ホセア書で訴えているメッセージは何か。

人が不忠実でも、神様は忠実です。人は罪に逃げても、神様は買い戻して、贖いたいです。

第 二節  南の王国ユダ (列上12章-列下25章、歴下10-36章、ヨエル、イザヤ、ミカ、ゼパニヤ、ナホム、エレミヤ、ハバクク、オバデヤ)

1 列王紀と歴代誌の相違点を二つしるせ。

列王記は北の国の出来事、エリヤとエリシャの話を説明するに比べて、歴代誌は南のユダ国とその王を中心とします。

2 北の王国イスラエルと南の王国ユダの相違について述べよ。

北の王国イスラエルはエルサレムの神殿がなくて、一人も神様に従った王様がいませんでした。それと比べて、悪い王もいたが、南の王国は神様に従った王が多かったです。地理的にも、東からくる敵の国から少し近かったということもありますが、南より北の方が先に滅びります。

3 ヨエル書のメッセージは何か。

裁きの苦難の日に備えて、悔い改めるべきです。

4 イザヤ書52章13節-53章12節にしるされている「苦難のしもべ」とはだれのことか。

イエスの十字架の苦しみが預言されていました。

5 ミカ書のメッセージは何か。

当時のイスラエルとユダに来る苦難の忠告と一緒に、望むべき来られるメッシアについて預言しました。

6 ナホム書のメッセージは何か。

ヨナのメッセージを忘れたニネベに対する忠告です。

7 ゼパニヤ書のメッセージは何か。

苦難が来ても、神様は自分のために残す民を守ります。

8 預言者エレミヤの特徴について述べよ。

エレミヤはエルサレムの戦略と堕落の中にいました。その悲しい日の中こそ哀歌も書きました。暗い穴の中に主にいた時も、救いを求め叫び、主に救われるメッセージを語ります。

9 ハバクク書の中心メッセージは何か。

ユダはバビロンに落とされて、バビロンも暴力が裁かれることを預言し、でも神様の計画は偉大で、全世界は神様を知ることになります。

10 オバデヤ書のメッセージは何か。

エドムはエサウから産まれた民族で、イスラエルの従兄のような存在のはずなのに、エドムは裏切ったことに神様の裁きがあると預言します。この書の中にはイスラエルの帰還も預言します。

第8章  捕囚、および捕囚後(列下24-25章、歴下36章、ダニエル、エゼキエル、エズラ、ネへミヤ、ゼカリヤ、ハガイ、エステル、マラキ、詩篇)

第1節  バビロン捕囚(列下24-25章、歴下36章、ダニエル、エゼキエル、詩篇)

1 イスラエルやユダの人々はなぜ捕囚になったのか。

偶像礼拝などの背教が主な理由でした。

2 捕囚の間における預言者のはたした役割は何か。

捕囚中の預言者は帰還とメッシアに対するメッセージを伝えました。

3 ダニエル書に出てくるネブカデネザル王が見た金・銀・青銅・鉄・粘土の像は何を表わしているか。

バビロンという金の頭、メデア=ペルシアという銀の胸、ギリシャという青銅の胴、ローマという鉄の脚。粘土の足については様々な説明がされるが、その時に現れる石が全世界に広がるのが、神の御国であり、イエスキリストが国を設立する意味になります。

4 エゼキエルがエレミヤと同様に強調したことは何か。

エルサレムへの警告です。どうしても、エルサレムは滅ぼされることを預言します。ただ、メッシアが来て、その国も建て上げられる。

   第二節  帰還、および帰還後 (エズラ、ハガイ、ゼカリヤ、エステル、ネへミヤ、マラキ、詩篇)

 1 ペルシャの王クロスはまことの神を信じてもいないのに、なぜイスラエルを故国に帰還させたのか。

エズラ1:1~4

ペルシヤの王クロスの第一年に、エレミヤにより告げられた主のことばを実現するために、主はペルシヤの王クロスの霊を奮い立たせたので、王は王国中におふれを出し、文書にして言った。「ペルシヤの王クロスは言う。『天の神、主は、地のすべての王国を私に賜わった。この方はユダにあるエルサレムに、ご自分のために宮を建てることを私にゆだねられた。あなたがた、すべて主の民に属する者はだれでも、その神がその者とともにおられるように。その者はユダにあるエルサレムに上り、イスラエルの神、主の宮を建てるようにせよ。この方はエルサレムにおられる神である。残る者はみな、その者を援助するようにせよ。どこに寄留しているにしても、その所から、その土地の人々が、エルサレムにある神の宮のために進んでささげるささげ物のほか、銀、金、財貨、家畜をもって援助せよ。』」

どの神に対しても尊敬を表すことによって、それぞれの好意を頂けると思うのが、ペルシアの考え方でした。

2 第一回の帰還は、だれにひきいられて帰ってきたのか。

エズラ。

3 ハガイ書のメッセージは何か。

神殿を完成するように伝えました。

4 ゼカリヤの中心メッセージは何か。

神殿を完成させるとともに、来られるメッシアについて預言します。ロバになり、裏切られ、苦しみを受けることまで明確にします。

5 エステル記には神の名が出てこない。それでは、この書はどのような信仰的教訓をもっているのか。

見えなくても、聞こえなくても、神様が力強く働いて、信じるものを守ってくださいます。

6 第2回の帰還は、だれにひきいられて帰ってきたのか。

エズラ。

7 第3回の帰還は、だれにひきいられて帰ってきたのか。

ネヘミヤ。

8 マラキ書の預言は何か。

「万軍の主は仰せられる」という言葉を用いていて、預言であると思われます。

9 詩篇がイスラエルのさんび歌になるのはいつごろか。

帰還のころと思われます。

  第 二 篇  新約聖書

   第一章  緒 論

1 旧約時代の終わりから主イエスの時代までの間、パレスチナはどこの国の領土からどこの国の領土へと移り変っていったか。

ペルシア→ギリシャ→ローマ。

2 救主イエスが来られたころのパレスチナの政治的状態と文化的状態と宗教的状態について簡単に述べよ。

ローマ帝国の中に、現地のヘロデ家庭を王家として、設定しました。文化的にはギリシャ文化、コイネギリシャ語、ギリシャ哲学の影響を強く受けたユダヤ人は、聖書の本来の意味から遠く離れた解釈に進んでいた。宗教的には、律法学者が細かく哲学的に聖書を解釈しようとして、本当のメッセージを忘れていました。

3 へロデ大王の子どもたちは、それぞれどこの領主であったか。

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4 七十人訳はいつごろ、どこで、何語から何語に訳されたものか。

紀元前の200年代に、アレクサンドリアで、ヘブライ語からギリシャ語に、七十人訳はできました。

​​​​​​​5 サンヒドリンとは何か。

最高裁判権を持ったラビの集まりでした。

6 救主イエスが来られたころ、ユダヤ教にはどのような派があったか。

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熱心党とサドカイ派は自然の象徴しか受け入れなくて、復活などの霊的な真理を受けいりませんでしたが、どうしてもイスラエルの再建国を待ち望んでいました。パラサイ派は律法学者で律法を守り通すという理解でした。この他には、取税人など、ローマの支配を受け入れたものもいました。また、聖書に出てこない、クムランなどの派もありました。

   第二章 救主の地上生涯 (福音書)

      第一節 救主のご降誕 (マタイ1-2章、ルカ1-2章、ヨハネ1・1-18)

 1 救主はなぜ処女降誕をされたのか。

完全で人間でなければなりませんでした。そうじゃなければ、人類の救いになれなかった。

2 救主のご降誕と旧約の預言との関係はどのようか。

イザヤ7:14 「それゆえ、主はみずから一つのしるしをあなたがたに与えられる。見よ、おとめがみごもって男の子を産む。その名はインマヌエルととなえられる。」

ミカ5:2 「ベツレヘム・エフラテよ。あなたはユダの氏族の中で最も小さいものだが、あなたのうちから、わたしのために、イスラエルの支配者になる者が出る。その出ることは、昔から、永遠の昔からの定めである。」

3 救主イエスが「律法の下に」服されたとはどういう意味か。

結婚生活(肉体的な関係)が進んでいないのに、律法的には結婚されていました。

第二節 救主の出現・バプテスマ・荒野の試み(マタイ3・1-4・11、マルコ1・1-13、ルカ3・1-4・13)

 1 救主イエスは、ご自分は罪をもっておられないのに、なぜ罪の洗いきよめを意味する洗礼を受けられたのか。

罪がなかったので、罪の身代わりになれました。もし自分の罪があったならば、その罪のためにしか死なれなかったのですが、罪がなかったゆえ、身代わりになれました。

2 荒野における試みは何を意味したか。

生活問題、宗教問題、政治問題と言える、人間にとっても理解できるものです。十字架なしの成功で誘惑しかけました。これにイエスはみ言葉を通して勝利を得続けて、十字架のわざをやり遂げてくださいました。

第三節  救主の御働き(教え・奇跡・伝道など)・ご人格  (マタイ4・12-25・46、マルコ1・14-13・37、ルカ4・14-21・38、ヨハネ1・19-12・50)

 1 地上生涯における救主イエス・キリストについて、わたしたちが知らなければならない二つの点は何と何か。

人格と御業です。

2 救主イエスの地上生涯における公けの約三年余りの御働きを三つあるいは四つに大別せよ

無名の年、人気の年、反対された年

3 救主イエスの教えは何についての教えであったか。

御国の教えが多く、天にあるように地上にもなるように教えました。そのため、人は天の御国の文化を霊によって受け取ることを教えました。それは、律法によって受けるものではなく、恵みによって受けるものです。ヨハネ1:17「律法はモーセをとおして与えられ、めぐみとまこととは、イエス・キリストをとおしてきたのである。」

4 救主イエスはご自分のことを「人の子」と呼ばれた。これはどのような意味か。

 神でありながら、完全に人間であること。また、ダニエル7:13の預言を実現していること。

 5 救主イエスのなされた奇跡は何を意味するものであったか。

 イエスが神様でいり証、人の問題について、イエスも心配してくださっていて、そして解決できる証になります。

 6 救主イエス・キリストのご人格について、とくにわたしたちが知っておくべき三つの点について述べよ。

完全に神であり、超自然的に全能の力をもって、天地の創造主、始まりも終わりもない永遠の存在です。

完全に人間になり、父なる神の権威に従い、へりくだって人を愛し、僕となりました。

罪なく、聖く生まれて一生生活し、すべて信じる者の救いのため死なれて蘇って、今も生きておられる。

第四節  十字架・復活・昇天 (マタイ26・1-28・20、マルコ14・1-16・20、ルカ22・1-24・53、ヨハネ13-21章)

 1 救主イエス・キリストは、過越の祭の時、その食事の席において聖餐式を制定された。それなのに、過越の食事の中心であり、救主イエス・キリストを表わしている小羊を使って聖餐式を制定されず、パンとぶどう酒を使われたのはなぜか。

イエスが血を流し完了しましたので、その過ぎ越し以降は生き物の血の生贄による贖いの必要がなくなったこと、イエスの捧げものは十分であることを示しています。

2 ゲツセマネの園での救主イエスの祈りはどのような意味をもっているか。

人間の弱さを持った自分の意志と違う、御心に従う決断をして、成し遂げるために強められました。

3 十字架上で救主イエスが語られた七つのことばをしるし、その中で、とくにあがないの御業を裏付けるのに不可欠のみことばはどれか。

★  ルカ23:34 「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」

ルカ23:43「まことに、あなたに告げます。あなたはきょう、わたしとともにパラダイスにいます。」

ヨハネ19:26-27 「女の方。そこに、あなたの息子がいます」。。。「そこに、あなたの母がいます」

マタイ27:46「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」と叫ばれた。これは、「わが神、わが神。どうしてわたしをお見捨てになったのですか」という意味である。

ヨハネ19:28「わたしは渇く

ヨハネ19:30「完了した」

ルカ23:46「父よ。わが霊を御手にゆだねます。」

4 救主イエス・キリストの復活は、何を意味するか。

死の血からが打ち破り、永遠の命の証です。ヨハネ14:19...わたしが生きるので、あなたがたも生きるからです。

5 洗礼の礼典はいつ制定されたのか。

レビ記に清めるために洗うことが制定されている箇所もありますが、ユダヤ人が罪の清めのために体を完全に浸かれて、「מִקְוֶה」(ミクワー)という水槽に「טְבִילָה」(テビラー)という礼典を行うことがバビロンの捕囚ぐらいから、考古学的にわかっています。

   第三章  初代教会 (使徒行伝、手紙、黙示録)

      第一節  ペンテコステとエルサレムの教会(使1-8、15章)

 1 ペンテコステとは何か。

過ぎ越しから50日後にシャヴオット(七週の祭)が持たれます。(出34:22) イスラエルで麦を刈り取る時の感謝際で、ユダヤ教ではこの日はモーセが十戒を受け取ったとされていています。

2 初代教会最初の殉教者ステパノはどのような歴史的洞察をもった説教をしたか。

使徒7:51~53

ああ、強情で、心にも耳にも割礼のない人たちよ。あなたがたは、いつも聖霊に逆らっている。それは、あなたがたの先祖たちと同じである。いったい、あなたがたの先祖が迫害しなかった預言者が、ひとりでもいたか。彼らは正しいかたの来ることを予告した人たちを殺し、今やあなたがたは、その正しいかたを裏切る者、また殺す者となった。あなたがたは、御使たちによって伝えられた律法を受けたのに、それを守ることをしなかった」。

3 ピリポはどのような働きをしたか。

使徒6章に選ばれた七人の一人で、使徒8章でエチオピアの人に福音を伝えました。その後21章にカイザリヤに住んでいて、伝道者という肩書を持って、パウロをもてなしました。

   第二節 ペテロの働き (使2-5章、9・32-12・19、ガラテヤ2・11-14、第一ペテロ、第二ペテロ)

 l ペテロに示された幻(使10)は何を意味したか。

使徒10:34-35

そこでペテロは、口を開いてこういった。「これで私は、はっきりわかりました。神はかたよったことをなさらず、どの国の人であっても、神を恐れかしこみ、正義を行なう人なら、神に受け入れられるのです。

2 ペテロの第一の手紙はどのような目的で書かれたのか。

いろいろな試練の中で、イエスを信じ続けて、正しい生き方に励むように教えています。

3 ペテロの第二の手紙はどのような目的で書かれたのか。

似せ預言者、偽教師の間違った教えに騙されないで、イエスの再臨の日に向けて正統的な信仰を持ち続けるように教えています。

   第三節 パウロの働き(使9・1-31、13-28章、第一テサロニケ、第二テサロニケ、ガラテヤ、第一コリント、第二コリント、ロ-マ、ピレモン、コロサイ、エペソ、ピリピ、第ーテモテ、テトス、第二テモテ)

 l パウロの背景を、政治、文化、宗教の三つの面から簡単にしるせ。

パウロはサウルとしてタルススにて生まれて、ローマの市民権を持ちました。パリサイ人の子でパリサイ人で、エルサレムのガマリエルという非常に有名なラビの元で律法学者として教育を受けてユダヤ教に深く進んだのみならず、ギリシアの言葉と哲学においても優秀でした。

2 パウロの劇的回心について簡単に述べよ。

パウロは元々キリストを信じるものを熱心に迫害していました。ある日、突然な光に覆われて、イエス様に語られた。その時から目が見えなくなったが、イエス様に言われた人のところに言って祈ってもらったら、目からうろこのようなものが落ちて見えるようになりました。旧約聖書を新しい霊的な目で読み直し、イエスキリストの真理を研究しました。そして、バルナバなどと宣教の旅に出かけて行って、教会を建て上げていきました。また、新約聖書になった書物を多く書きました。

3 「キリスト者」という名称は、いつごろ、どこにおいて最初に使われるようになったか。

エルサレムで迫害を受けて、アンテオケに避難した時から、キリスト者の言い方が広がりました。

4 パウロの第1回、第2回、第3回伝道旅行とローマ行きをそれぞれ色別にして次ページの図に、書きこめ。

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5 使徒会議と呼ばれる会議は、いつごろ、どのような事情によって開かれたのか。

50年ごろにエルサレムで、異邦人のクリスチャンがどこまで、モーセの律法に従うべきかを議論しました。特に、割礼について、異邦人は受けなくてもいいと決断しました。

6 使徒会議の直後アンテオケにおいて起こった事件(ガラテヤ2・11-21)を、簡単に解説せよ。

ペテロが異邦人と仲良くしていたのに、割礼派の影響を受けて異邦人から離れ始めていたことに対して、パウロが直接反対しました。律法ではなく、キリストの恵みの中に生きるべきことを強く語りました。

7 パウロの十三の手紙は、いつ、どこで、どのような必要から書かれたものか、それぞれについて簡単に述べよ。

ローマ:57年ごろ、コリントで書きました。ローマの教会はユダヤ人と一緒に、比較的に異邦人が多くいましたので、文化の違いが大きな問題でした。そこで、律法でなく、恵みによる救いを明らかに説明し、真に解放された人生について教えました。

1コリント:55年ごろ、エペソで書きました。コリントの教会はワイルドでしたので、従順な礼拝について、またキリストにある自由は罪のためではないことを語りました。愛という賜物を熱心に求めて、聖餐式はお互いに意識し、聖霊の働きの目的は他人を強めるためなどと一体化を強調しました。また、性的な罪に進みながら、立場ある信者という人を教会から出すように教えました。

2コリント:55~57年ごろ、マケドニアで書きました。1コリントで強く語った分、2コリントで和解をします。ある人はパウロの権威と使徒であることを疑っていたので、使徒であることも証します。

ガラテヤ:49年ごろ、アンテオケで書きました。ローマの手紙の内容と似ていて、異邦人の多い教会で、割礼など旧約の律法ではなく、神様の恵みに生きることを教えます。ガラテヤの5章の肉の欲望と御霊の実の箇所が有名です。

エペソ:60年ごろ、ローマで書きました。エペソの教会は自然の目の前の問題にとらえられて、霊的な戦い、霊的な勝利、霊的に受け継ぐものなどに注目するように教えます。

ピリピ:61年ごろ、ローマで書きました。頂いた贈り物の感謝と信仰を励まし、たえず喜ぶように教えます。

コロサイ:60年ごろ、ローマで書きました。神様の性質、キリストが神であることなど、間違った教理をただすように教えています。また、同じぐらいのタイミングでエペソに書いたとされていて、似ている部分もあります。

1テサロニケ:51年ごろ、コリントで書きました。信仰を励まし、イエスの再臨について教えます。

2テサロニケ:52年ごろ、コリントで書きました。イエスの再臨、主の日がまだ来ていないと教えます。

1テモテ:64年ごろ、ローマかマケドニアで書きました。若い指導者テモテを励まし、教会のリーダーシップについて教える。

2テモテ:67年ごろ、ローマで書きました。エペソの教会を牧会しているテモテに燃え尽きてしまわないように、また最後の指示を教えます。

テトス:64年ごろ、ローマかマケドニアで書きました。クレタ島で牧会しているテトスを励まし、教会のリーダーシップについて教える。

ピレモン:60年ごろ、ローマで書きました。逃げた奴隷オネシモを受け入れるように、元主人ピレモンに説得します。

第四節  ほかの人々の働き (ヤコブ、へブル、ユダ、第一ヨハネ、第二ヨハネ、第三ヨハネ、黙示録)

 1 ヤコブの手紙が強調しているのは、どういうことか。

正しい生き方をするように。行動の伴う信仰生活。

2 へブル人への手紙は何について書いているのか。

旧約聖書の内容から、キリストを信じるように、ユダヤ人に説明しています。

3 ユダの手紙はどういう目的で書かれたか。

間違った教え、権威に逆らう人から遠ざけるように。

4 ヨハネによる福音書はどういう目的で書かれたか。

イエス様の生涯を通して、福音を信じるように。

5 ヨハネの第一の手紙は、どういう目的で書かれたか。

福音を信じた人が救いの確信を持つように。

6 ヨハネの第二の手紙、第三の手紙はどういう目的で書かれたか。

二人の信仰に感謝し、真理と愛に歩み続けるように。

7 ヨハネの黙示録はどういう目的で書かれたか。

1:1-3 イエス・キリストの黙示。これは、すぐに起こるはずの事をそのしもべたちに示すため、神がキリストにお与えになったものである。そしてキリストは、その御使いを遣わして、これをしもべヨハネにお告げになった。ヨハネは、神のことばとイエス・キリストのあかし、すなわち、彼の見たすべての事をあかしした。この預言のことばを朗読する者と、それを聞いて、そこに書かれていることを心に留める人々は幸いである。時が近づいているからである。

イエスについての啓示で、その方が持っておられる計画を明らかにし、読む人、聞く人、心に留める人が祝福されるように。